川重 大幅業績下方修正 為替損とブラジルリスクなど直撃 中間期赤字転落
同社は、為替損とブラジルリスクの表面かほかで、下記のとおり業績予想を大幅下方修正した。
Ⅰ、為替変動の影響
今年度は当初からの急激な円独歩高の影響により、売上高、利益ともに大幅に悪化する見通しとなった。為替変動により通期の営業損益が約260億円悪化する見通し。なお、悪化額には為替水準の見直しに伴う受注工事損失引当金計上額約30億円を含んでいる。
また、本業績予想における為替レートは、1ドル=102円、1ユーロ=114円を前提としている。
※眼下、トランプ効果で大幅に円安に振れており、円安が続けばプラスに再修正の可能性がある。
Ⅱ、船舶海洋事業の損益の悪化
為替の影響を除き、船舶海洋事業で次の通り通期の営業損益が約130億円悪化する見通し。
1、合弁のブラジルEnseada社向けドリルシップに関し、売掛債権約50億円について、今第2四半期において以下の事象が生じたことから、その全額を損失処理する。
2、ノルウェー向けオフショア作業船は、設計段階で不具合が発生し、設計費用が当初見積り以上に増加し、営業損益が約60億円悪化する見通し。
3、坂出工場にて、新設計のLNG船の同時建造で、当初見積りを大幅に上回る建造コストが発生する見込みとなり営業損益が約20億円悪化する見通し。
※三菱重工の見積もり失敗により客船大損失問題や韓国の造船会社と同じような問題を抱えているようだ。損失額が少ないだけましだろう。
以上、
結局、自衛隊の軍艦や潜水艦など官ご用達でしか儲けられないというものになってしまう。艦載ヘリでは問題も生じているようだが・・・。
シンガポールにおける膨大な改修車両C151Aは、同社に中国リスクはなかったのだろうか。
川崎重工業
|
|||||
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
←率
|
経常利益
|
株主利益
|
16/3期Q2実績
|
708,194
|
42,305
|
6.0%
|
40,292
|
26,878
|
17/3期Q2前回予
|
700,000
|
22,000
|
3.1%
|
22,000
|
14,500
|
17/3期Q2今回予
|
680,000
|
4,000
|
0.6%
|
-6,000
|
-5,000
|
17Q2今予/16Q2比
|
-4.0%
|
-90.5%
|
|
|
|
17/3期前回予想
|
1,570,000
|
70,000
|
4.5%
|
69,000
|
49,000
|
17/3期今回予想
|
1,510,000
|
34,000
|
2.3%
|
25,000
|
16,500
|
17/3期前回/今回比
|
-3.8%
|
-51.4%
|
|
-63.8%
|
-66.3%
|
17期今予/16期実比
|
-2.0%
|
-64.6%
|
|
-73.2%
|
-64.2%
|
16/3期実績
|
1,541,096
|
95,996
|
6.2%
|
93,229
|
46,043
|
15/3期実績
|
1,486,123
|
87,259
|
5.9%
|
84,288
|
51,639
|
14/3期実績
|
1,385,482
|
72,351
|
5.2%
|
60,605
|
38,601
|
コメントをどうぞ