9月の派遣社員募集時給▲2.5%減の1,509円/エン・ジャパン
人材派遣サービス大手のエン・ジャパン16日発表した9月の派遣社員の募集時給は、三大都市圏(関東、東海、関西)平均で、前年同月より▲2.5%(39円)低い1,509円だった。前年同月を下回るのは12ヶ月連続。
1509円×8時間×22日間=26万5千円+2割5分増しなどの残業代=総収入-年金と健康保険料-税金=身入り収入
人手を確保するためIT(情報技術)や技術系で時給の安い未経験者の募集が活発となり、全体平均を押し下げたとしている。
職種別では、ネットワークエンジニアなどIT系が前年同月より▲2.6%低い2,049円だった。
プログラムの動作テスト・評価の業務や、社内のネットワークインフラを管理する担当者などで未経験者の求人が増えた。
技術系は横ばいの1,718円。建築分野で相対的に時給が低いCAD(コンピューターによる設計)オペレーターの募集が目立つ。
全体の案件の半数以上を占める事務などオフィスワーク系は1.3%増の1,528円だった。
一般事務や経理などの職種で時給が上昇した。
エン・ジャパンは「9月は料金交渉の案件が多く、平均時給は上がりやすい」と説明する。
地域別では、
関東が1,564円(▲2.8%減)、
東海は1,319円(▲2.9%減)、
関西は1,323円(▲2.3%減)だった。
<リクルートは>
同業大手のリクルートジョブズが同日発表した9月の派遣社員の募集時平均時給は、三大都市圏で前年同月に比べて2.6%(42円)高い1,644円だった。
オフィスワークや営業・販売・サービスの時給が<前年を上回った。IT・技術や医療介護の分野では未経験者募集が活発で時給は下落した。