2019年の中国自動車市場は、米中貿易戦争の影響を受けた中国経済の低迷で18年(▲2.7%減)に続きマイナス成長となった。新エネ車も昨年7月から補助金が半減され、7月以降は4割の減少を見ている。
2020年は米中貿易戦争の第1次合意により少し前を向こうが、第2次交渉が速やかに合意に至らない限り、本格的な中国経済の回復は難しいと見られる。
米大統領選挙は11月3日、それまでに米経済が好調を持続すれば、トランプ大統領に有利に働くことになる。中国は第1次合意でも米国から大量に農産物を輸入し、自動車に対する関税も撤廃する意向。中国政府も、ウイグル問題や香港問題を抱え、人権問題を前面に出す民主党政権を望んでおらず、今後ともトランプ大統領と手を結ぶことが双方ともに有利に働くと見ているようだ。