任天堂は主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の増産検討を始めた。
任天堂はゲーム機を自社生産しておらず外部委託しているが、4~6月期は部品や委託組み立てなど複数のサプライヤーに生産台数の上積みを要請した。
新コロナの感染拡大による世界的な「巣ごもり需要」を受け、ゲーム機が入手困難になっていることに対応する。
韓国では中古価格の方が新商品の価格(32万ウォン=約2万8000円)を上回っており、品薄状態が続いているという。
「どうぶつの森」をテーマにデザインされたコンソールゲーム機を一つにまとめた「あつまれ どうぶつの森セット」は定価36万ウォン(約3万1800円)、発売当日、大手スーパーのemartとロッテマートでは完売。
ゲームソフトだけを販売するパッケージ版もemartで解禁された1万2000本が3月27日に完売。各中古取り引きサイトでは、追加金を上乗せしてでも手に入れたいというコメントが次々と書き込まれているという。
任天堂「どうぶつの森」ヒットの秘訣は、世界を震撼させている新コロナの影響が大きいと分析されている。
2001年から出てきた有名知識財産権(IP)ゲームの最新作でもあるが、発売序盤の興行には「コロナブルー」効果をあげたという。新コロナで社会活動が萎縮すると、ゲームを通じて憂鬱感を解消しようとする人々が増えたことによるもの。
ゲーム内容は、無人島で移住した後、自分が思うように島を育てていくことが主要ストーリー。ゲームの中の時間と現実の時間は連動している。午後6時にゲームをすればゲームの世界も薄暗くなる午後6時。何も強要しない自由度の高さが特徴。島に散在している果物をもいだり、雑草を除去して釣りをするその全過程に誰も介入しない。シャベル、斧、虫かごなど生存道具を獲得するためには、労働を通じて道具を自分で作らなければならない。家を建てるためにはローンを組まなくてはならない。それほど難しくはない。
1~2時間の労働なら充分。望むなら友人を招いたり、逆に友人のところに遊びに行くこともできる。
だが、それが嫌なら椅子に座ってただ移り変わっていくゲームの中の風景を眺めるだけでもいい。
こうしたゲームが「巣ごもり需要」に応えている。