アイコン 4人感染のサムスンソウル病院

Posted:[ 2020年5月20日 ]

日本ではすべて秘密扱いにされ、医療機関の集団感染の実態は、部外者以外にはわからないが、韓国では、徹底した接触者の洗い出しを行い、特に医療機関など3蜜施設で、感染者が発生した場合、感染が拡大しないようにすばやく接触者の感染検査を実施、陽性者の隔離を行っている。また、感染検査を多く受けさせ、漏れがないように、感染者の経路などの情報開示も速やかに行っている。(日本では懲罰的に山梨県が発表したぐらいだろうか。結果、ネットでさらし者にされていた)。
陽性判定を受けた看護師を人手不足で働かせる日本の医療機関などでは考えられない。当局は管理体制とそのスピードにより、感染拡大防止作業を行っている。

5月19日までにサムスン電子直営のサムスンソウル病院の看護師4人が、新コロナの陽性判定を受けた。感染経路は確認されなかった。
サムスンソウル病院は、2015年の「MERSコロナウイルスで集団感染を引き起こした悪夢」があった病院、その後、感染管理システムを全面改良している。

サムスンソウル病院は19日、看護師4人に密接接触した医師や看護師などの医療スタッフ88人を自己隔離措置し予定された手術を暫定延期することにした。



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3日間本館3階の手術室25室を全面閉鎖し、本館には、新規入院患者を受けないことにした。
グォンオジョンサムスンソウル病院長は19日、「医療従事者など約1000人を対象に新コロナの感染検査を実施する」と述べた。

<手術室看護師4人の陽性確定>
ソウル市などによると、サムスンソウル病院本館3階胸部外科手術室で勤務する看護師Aさん(29・女)は16日、微熱と喉の痛みの症状が最初に現れ、自己隔離に入った。高熱と咳が続いた18日、検体検査を受けた結果、陽性判定を受けた。

Aさんは、症状が現れる前の14日、3回手術室に入っていた。手術室の入口では、患者の登録を確認するなど、患者15人と接触していた。
手術に参加した3人のうち2人は、入院中で検査の結果陰性だった。念のため、集中治療室の特別隔離病室に入院させた。もう一人は退院していたことから、検査を受け、結果待ち状態。
残りの接触者12人の患者のうち、入院中の6人の検査を行い、このうち5人が陰性。残りの1人は結果を待ち。退院した6人に対しても検体の検査を実施する予定。

防疫当局は、Aさんと一緒に手術に参加したり、食事、会話などをした医療スタッフ262人を含めて277人の感染検査を行った。
その結果、同僚の看護師3人が19日追加で陽性が確認された。
3人のうち1人はAさんと一緒に手術室に入り、残りの2人も同本館3階の手術室Cゾーンで働いて胸部外科と産婦人科所属の看護師。
これらの看護師4人が接触した623人にも連絡。すでに623人は検体採取を受け、うち347人が陰性判定を受け、残りは検査が進行中。

ソウル市当局者は、「Aさんは、手術室に一緒に入っていない看護師とは引継ぎなど接触したものとみられる」と述べた。

ナペクチュ防疫管制官は、「手術室には減圧設備が整っているので、空気中での感染はないだろう」と述べている。

<最初の感染者、感染経路は謎>
現在、最初の感染者が誰なのか、感染経路はどうなるのかなどは把握されていない。
ソウル市によると、Aさんは、梨泰院クラブなどを訪問していなかったし、海外訪問や確定者の接触履歴も確認されなかった。
Aさんの母やボーイフレンドなどは検体検査の結果、陰性判定だった。

19日確定判定を受けた看護師3人のうちの1人の女性(41・女)は、18日午後、筋肉痛の症状を示し、早退していた。
別の女性は(24・女)は、「ずいぶん前から首カルカルハン症状があった」と述べた。
別の一人(30・女)は、無症状の状態で陽性判定を受けた。

ジョンスンギュン江南区庁長は19日、定例のブリーフィングで「誰が最初確定者であることを確認されなかった」と述べた。

確定看護師4人すべて本館3階の手術室でのみ勤務して一般病棟での動線がつながらなかった。
サムスンソウル病院の手術室は本館、別館、がん病院など3ヶ所あるが、4人とも本館手術室でのみ働いていた。現在、サムスンソウル病院には、新コロナと関係した患者はいないという。

区長は「追加で疫学調査をしてみて最初の感染者を明確に把握することができると思われる」と述べている。

↓19日午後、サムスンソウル病院駐車場に臨時に設けられた感染検査所で、検体採取を受けるため、順番を待つサムスン病院の医療関係者たち。
(病院長が述べたとおり、医療関係者1000人あまりが検体採取をうけたのだろう)
それを実現させているのは、新コロナを早期に封じ込め、早期検査⇒早期隔離し集団感染をさせないという実行力と行動力にあろうか。早期隔離することで軽症段階で入院させたり、治療を受けるため、テグ市であれほどの集団感染大爆発(新天地信者関係約5100人感染)があり、医療パニックを引き起こしたにもかかわらず、死亡者は日本の1/3以下、致死率も日本の半分以下となっている。すべては早期検査・早期隔離にある。

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