アイコン 米国医療研究機関にも浸透している中国

Posted:[ 2020年6月18日 ]

米国立衛生研究所(NIH)の調査で、多くの科学者が外国の機関との繋がりを隠し、秘密裏に資金を受け取っていることがわかり摘発されている。隠された資金の93%は中国の機関からのものだという。NIHのマイケル・ラウアー副所長は今月の講演で明らかにした。
NIHは87機関189人の科学者を調査した。

結果、133人の研究者はNIHに外国からの資金収入を報告しておらず、102人の研究者は海外の人材招致プログラムへの関与を隠していたことが判明した。

対象者のうち、143人はNIHからの助成金を受けており、半数近くは少なくとも2つの助成金を受けていた。285件の有効な助成金の総額は1億6400万ドルだった。
NIHは77人の研究者の助成金申請資格を剥奪し、54人の研究者を解雇した。
2018年8月から、NIHは調査を開始している。



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全国の大学に対して、一部の海外機関は NIHの研究者を標的にしていると警告を発している。
これらの海外機関は研究者を通して機密情報を盗み出し、米国の研究結果を複製しようとしている。

近年、中国は米学術界への浸透を図っており、この調査は対抗措置の1つだとみられる。
中国は、機密技術を盗むために2008年から海外のハイレベル研究者を招致する「千人計画」を発足させている。
米国の研究者は厚遇の見返りとして、知的財産権を取得して中国に渡していた。
ラウアー氏によると、調査対象者の80%以上がアジア人で、中国の主要ターゲットが中国人研究者であることを反映しているという。

NIHの調査をきっかけに、一部の研究者が司法省から起訴された。
ラウアー氏は、NIHが「懸念している」科学者は399人であり、連邦捜査局はそのうちの30%(121人)を留意していると諮問委員会に語った。さらに44人の科学者は、それぞれの機関によって調査対象とされている。

起訴された科学者には、
ハーバード大学の化学・化学生物学者チャールズ・リーバー容疑者
エモリー大学の李暁江教授
ボストンのベス・イスラエル・ディーコネス医療センターのがん研究者の鄭肇松容疑者、中国軍の身分を隠してボストン大学で研究する葉燕青容疑者
などが含まれている。李暁江は今年5月、有罪判決を受けた。
昨年12月、米国司法省はヴァンアンデル研究所を提訴した。
同研究所は、中国から資金を受け取ったにも関わらず、連邦政府にそれを報告しなかった。
最終的に、ヴァンアンデル研究センターは550万ドルの和解金を支払うことで合意した。
以上、

中国は米国に大量に学生を留学させ、脳みそのある学生は残らせ、米国で研究者にさせ、その成果を中国に持ち帰らせていた。それが愛国だという。
その過程で大学などの研究機関に対して資金援助し、そうした米在住の中国人研究者たちを研究開発プロジェクトに参加させていた。
オバマ政権時代の前期までは、こうした中国人たちを何も疑わなかったことから、中国のやりたい放題になっていた。
中国の科学技術の強さはそうした米国での美味しい成果だけを食べていることにある。


 

 


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