ドイツ検察当局は23日、不正会計疑惑が浮上している決済サービスに関する各種ソリューションを提供する多国籍企業フィンテック企業、ワイヤーカードのマークス・ブラウン前最高経営責任者(CEO)を逮捕したと発表した。収益などを偽って株価を操作した疑いが持たれている。
同社は19億ユーロ(約2280億円)の現金が行方不明になっていると発表している。
同社はこれまでに世界中の決済サービス会社を買収し続け、世界で200以上の国際的な支払いサービスを提供し、また100以上の取引通貨に対応している。
米アップルなど世界に幅広い顧客層を持ち、成長期待が高かっただけに波紋が大きい。
不正会計の疑いは2019年1月、英ファイナンシャルタイムズ紙が報じた。
同年4月にソフトバンクグループと戦略提携し、ソフトバンクGは9億ユーロのCBを通じて5.6%出資している。
同社の株価は2019年4月時点で120ユーロ前後、現在17.58ユーロ(6月23日現在)/52週レンジでは10.50~159.80ユーロ。
事業は欧州で大きいが、資産は高額買収したためかアジアが大きいとされている。