アイコン カナダ、中国の北極圏金鉱山会社買収を却下 資源を制する者は・・・

Posted:[ 2020年12月28日 ]

カナダ政府が12月21日までに、中国国有大手の山東黄金鉱業によるカナダの鉱山管理会社TMACリソースの買収案を却下した。
北極の地政学的な要所に関わるTMACの買収案は、専門家からカナダの安全保障上の懸念を引き起こしていた。
TMACの声明によると、投資法に基づくカナダ政府の決定を受けて、中国国営企業・山東黄金鉱業有限公司と取引の終了を協議しているとした。

世界最大級の金生産企業である山東黄金鉱業は5月、中国の規制当局の承認を得て、北極圏に位置するカナダ北部ヌナブト州のホープベイ金鉱山を所有するTMACを2億3千万ドルで買収する計画を発表した。TMACの株主たちは6月、株主総会で賛成票を投じた。
しかし、カナダ政府が10月、国家安全保障の懸念から計画の見直しを命じたため、同案は承認待ちとなった。
カナダ政府は「機会主義の投資行動」を防ぐために、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続く中、外国企業に対してより厳しい審査を行っている。
北米への足掛かりとなる北極圏を狙う中国とその国営企業は、北極に資産を所有する外国企業に手を伸ばしている。
中国は、一帯一路の世界覇権に向けて、長期的な戦略目標を進めるために外国企業やインフラ投資協力名目で相手国や相手国自治体を借金の漬物にし、相手に借金を軽減させるため、港湾や空港などを99年間借用するという軍事覇権戦略を実行し、米国の庭の中南米や豪州北部ダーウィン港にもそうした手口で中国は進出している。スリランカ、ジブチ・・・・



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安全保障の専門家は、TMACの金鉱山が大西洋と太平洋を結ぶ戦略的な航路の近くに位置していることから、この買収計画は中国の地政学的野心に沿ったものであると考えている。
カナダ安全情報局の元職員は5月、TMACの取引は中国側の「侵略的な要素」があり、カナダの経済と国家安全保障に深刻なリスクをもたらすだろうと語っていた。
金は、不安定な経済状況の中で投資家の避難先となっている。

過去20年間、中国は金準備を拡大してきた。ホープベイの金の生産量は限られているが、貴金属の軍事的有用性と、戦略的航路に近いという点から、この鉱山が中国の手に渡ることに懸念が示されていた。

中国は北極圏での戦略的支配権を確保することに、以前から意欲を示している。

中国は、特定の政治的目的や利点に役立たない分野には投資しない。

それまで世界中の不動産やエンターテイメントへの投資企業は万達のように、金融機関に借入金の借り換えを禁止させ、海外資産を叩き売らされたり、潰され、現在では国家戦略に基づく国営企業による海外企業の買収や投資が主を占めている。当然、最先端技術情報や戦略的情報に関し中国政府や中国軍と緊密に協力しているとされる。
こうしたことから、ここ数年、西側諸国は結束して、戦略的な最先端企業に対する中国企業の買収を国家が企業に対して許可せず拒否させている。
以上、報道参考


 

 


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