地球温暖化は原因が何であれ、異常気象をもたらし、大地の砂漠化を進める。
先日は10年ぶりの大規模黄砂に見舞われた北京は視界500メートル、その後、回復したが、モンゴルから中国内モンゴルにかけてのゴミ砂漠の砂嵐は続いており、気流によりいつまた北京を覆うかわからない状態が続いている。
日本へも黄砂が到達しており、遠くの山々がかすんで輪郭しか見えない日々が続いている。
モンゴル気象庁によると、3月13~15日にモンゴルの乾燥した砂漠地帯で最大風速40メートルの砂嵐が発生。砂嵐でモンゴル草原一帯は大被害を受けている。
環境団体グリーンアジア・モンゴル支部が公開した写真では、遊牧民の移動式住居ゲルが崩れ、ヤギなど家畜が大量死。砂嵐の威力で電柱も倒れている。
モンゴル国家防災庁によると、この砂嵐で10人が死亡し、一時は590人が行方不明となった。また1600頭の大量の家畜が死に、92軒のゲルが倒壊したという。モンゴルは草原地帯のゲルに住んでいる人たちは、避難する場所もない。
モンゴルでは、ここ60年間で平均気温が2.1度上昇、国土の80%で砂漠化が進んでいるという。