アイコン フランスと中国の喧嘩 仏学者をチンピラ呼ばわり

Posted:[ 2021年3月24日 ]

在仏中国大使館が同国の台湾政策に批判的なフランス人研究者を「チンピラ」、「荒らし」と非難しており、仏外務省は22日、研究者らへの侮辱や脅迫を含む「受け入れ難い発言」だとして、中国大使を呼び出すと明らかにした。

仏議員団による台湾訪問計画を中国大使館が阻止しようとする中、今回非難の的になったのは、シンクタンク「戦略研究財団」で中国研究を専門とするアントワーヌ・ボンダズ氏。

中国大使館は
19日、ボンダズ氏を「チンピラ」だと非難し、他の研究者や仏議員から批判を受けたが、
21日には「研究者やメディアの一員のふりをして中国を激しく攻撃する」人々は、「狂ったハイエナ」、「中国外交が、攻撃されてもおとなしい『子羊』のようになることを望んでいる人々がいる。(だが)そういう時代は完全に終わった」とツイッターに投稿した。



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これに対して、フランス外務省は23日、在仏中国大使館が仏学者を侮辱したとして、盧沙野・駐仏大使を呼び出して抗議したとAFP通信が報じた。

ルドリアン外相は22日、ツイッターで「中国大使館の発言や、欧州の外交官に対する措置は許容できない」と批判し、欧州連合(EU)に対する中国の報復制裁についてもただす意向を示していた。

盧大使は今月、仏上院議員団が今夏に台湾訪問を計画していることに対し、「一つの中国に反する」と主張して計画を取りやめるよう要請したと明らかにした。これを受け、中国外交専門の学者アントワーヌ・ボンダズ氏がツイッターで「紛れもない干渉だ」と批判した。
それに対して中国大使館はツイッターでこの発言を引用し「チンピラ・ごろつき」などとののしっていた。

在仏中国大使館は昨年4月にも、欧州諸国の新型コロナウイルス対策について「高齢者施設ではスタッフが職場放棄し、入所者を飢餓と病気で死なせた」と証拠を挙げずに非難。ルドリアン氏が盧大使を外務省に呼び、抗議していた。


 

 


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