経産省が30日発表した商業動態統計速報によると、2月の小売業販売額は前年同月比▲1.5%減の11兆6280億円だった。減少は3ヶ月連続だが、下げ幅は前月の▲2.4%減から縮小した。季節調整済みの前月比でみると3.1%増えており、経産省は小売業販売の基調判断を前月までの「弱含み傾向」から「横ばい傾向」に引き上げた。基調判断の引き上げは6ヶ月ぶり。
2度目の緊急事態宣言による小売業販売額の落ち込み幅は、宣言が前回発令された2020年4~5月の2桁減と比べると小さい。
経産省は「サービス消費は外出自粛で厳しいが、財の消費は在宅需要などで堅調だった」と分析している。
1年前の20年2月はコロナでマスクや消毒用品、紙製品などの買い占めが起きた時期にあたる。
ドラッグストアの販売額は前年同月比▲8.3%減、ホームセンターは▲0.1%減となった。