名古屋地区の建設大手で名鉄と密接な関係があり民間建築に展開、分譲マンションなど不動産兼業にも強み持つ同社は、当期の建設業界について、公共投資は堅調に推移したものの、民間設備投資については企業収益の落ち込みを背景に投資意欲が減退し、住宅投資も雇用・所得環境の悪化により低調に推移したことから、建設投資全体としては力強さを欠いて推移した。
同社は2022年3月期の見通しについて、建設事業では21年3月期からの繰越工事が減少することにより、完成工事高は当期実績を下回る見込み。一方、不動産事業等の売上高は、自社開発の産業用地の販売を予定していることから当期実績を上回る見込み。建設事業、不動産事業を合わせた売上高全体としては、建設事業の減収幅が大きいことから、当期実績を下回る見込みとしている。