アイコン 中間期のスーパーゼネコン4社合計決算値(1)決算


スーパーゼネコンは東日本大震災復興事業、2013年からの国土強靭化策、東京五輪および都心の大再開発、リニヤ工事、5ヶ年国土強靭化迅速化策と政治主導の豊富な工事案件をこなし、バブル時代を大きくクリアした売上高を計上し続けている。営業利益率も一時10%超えるゼネコンが現れるなど小泉時代には到底考えられなかった大好況期を迎えてきた。
 ところが、今中間期、受注・売上高は好調を維持するも、営業利益率を大幅に落としている。ゼネコン各社は資材費の高騰を理由に挙げている。
資材の鋼材(石炭と電力)やアルミ(電力)価格は国際価格に左右され、新コロナからの世界同時経済回復、中国の石炭不足と電力不足問題という2つが原因して高騰している。
セメント価格は落ち着いているものの、生産工程の燃料費が高騰しており、今後値上げが見込まれている。
ただ、鋼材価格は中国が採炭量を急増させており、需要期の冬季を越せば落ち着くものと見られている。燃料価格も米国のシェール軍団の掘削リグ稼動数が増加し続けており、これも冬季を越えれば落ち着いてくるものと見られる。すでに今年5月狂乱価格となった木材は米先物市場でほぼ元の価格に戻っている。ただ、海運など物流経費が高騰しており、日本での価格はそれだけでも値上がり、さらに現物市場とのタイムラグもあり、米国のようには下がっていない。
 
公共事業はお話し合いで入札しなければ、国が率先して単価を見直してくれることから、一時的な利益率の減少と見られる(資材価格が落ち着いても国は単価を高く設定したまま見直しはせず、ゼネコン各社の利益率を大幅に押し上げてきていた)。
 民間建築工事は、五輪向けの大再開発は終了、まだ豊富な受注算を抱えているものの、案件は先細り、分譲マンションも地価高騰から販売価格が上昇、販売戸数は昨年の反動増は限定され、19年時には回復しておらず、資材高騰を吸収できるかは不明な点も多い。
次回はスーパーゼネコン4社の事業別営業利益を見てみる。

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スーパーゼネコン4社合計 22年3月期第2四半期 日本式

連結/百万円

売上高 

営業利益

←率

経常利益

株主利益

21/3Q2

3,042,635

217,316

6.7%

232,759

168,010

22/3Q2

3,129,015

110,966

1.6%

129,745

99,008

22Q2/21Q2

-5.5%

-77.2%

 

-73.9%

-72.2%

22/3期予想

7,200,000

310,500

4.9%

330,000

242,000

22/21期比

6.4%

-23.6%

 

-27.0%

-24.8%

21/3

6,610,683

481,126

6.9%

509,915

367,032

20/3

7,533,416

586,507

7.9%

616,983

437,399

19/3

7,329,791

581,149

7.8%

617,848

435,233

 

大林組 22年3月期第2四半期 日本式

連結/百万円

売上高   

営業利益

←率

経常利益

株主利益

21/3Q2

852,681

54,871

6.4%

57,127

47,155

22/3Q2

899,160

19,298

2.1%

23,146

18,889

22Q2/21Q2

6%

-65%

 

-60%

-60%

22/3期予想

1,960,000

34,500

1.8%

40,000

35,000

22/21期比

10.9%

-72.0%

 

-68.9%

-64.6%

21/3

1,766,893

123,161

7.0%

128,784

98,780

20/3

2,073,043

152,871

7.4%

159,005

113,093

19/3

2,039,685

155,480

7.6%

163,054

113,155

 

鹿島建設 22年3月期第2四半期 日本式

連結/百万円

売上高   

営業利益

←率

経常利益

株主利益

21/3Q2

912,604

72,014

7.9%

79,356

51,872

22/3Q2

956,119

56,444

5.9%

65,458

49,875

22Q2/21Q2

4.8%

-21.6%

 

-17.5%

-3.8%

22/3期予想

2,050,000

109,500

5.3%

120,000

86,000

22/21期比

7.5%

-14.0%

 

-14.1%

-12.7%

21/3

1,907,176

127,298

6.7%

139,729

98,522

20/3

2,010,751

131,987

6.6%

146,645

103,242

19/3

1,974,269

142,622

7.2%

162,901

109,839

 

大成建設 22年3月期第2四半期 日本式

連結/百万円

売上高  

営業利益

←率

経常利益

株主利益

21/3Q2

594,074

44,397

7.5%

47,279

30,652

22/3Q2

628,135

24,751

3.9%

28,334

19,593

22Q2/21Q2

6%

-44%

 

-40%

-36%

22/3期予想

1,640,000

90,000

5.5%

93,000

63,000

22/21期比

10.8%

-31.0%

 

-31.6%

-31.9%

21/3

1,480,141

130,516

8.8%

135,937

92,554

20/3

1,751,330

167,755

9.6%

173,347

122,087

19/3

1,650,877

153,323

9.3%

157,936

112,571

 

清水建設 22年3月期第2四半期 日本式

連結/百万円

売上高 

営業利益

←率

経常利益

株主利益

21/3Q2

683,276

46,034

6.7%

48,997

38,331

22/3Q2

645,601

10,473

1.6%

12,807

10,651

22Q2/21Q2

-5.5%

-77.2%

 

-73.9%

-72.2%

22/3期予想

1,550,000

76,500

4.9%

77,000

58,000

22/21期比

6.4%

-24%

 

-27%

-25%

21/3

1,456,473

100,151

6.9%

105,465

77,176

20/3

1,698,292

133,894

7.9%

137,986

98,977

19/3

1,664,960

129,724

7.8%

133,957

99,668

 

[ 2021年11月22日 ]

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