4月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済、年率換算)は、前月比▲8.9%減の86万3000戸。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は、95万戸だった。3月は速報値の102万1000戸から91万7000戸に下方修正された。
S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが25日発表した3月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(全米)は、前年同月比13.2%上昇した。上昇率は20055年12月以来、約15年ぶりの大きさとなった。購入者急増で価格が上昇しているもの。
経済対策や株高で家計の懐が潤う一方、木材などの不足も相まって価格上昇が加速している。
主要20都市を対象にした指数では13.3%上昇し、市場予想ノ12.3%を大きく上回った。
この指数では、上昇率は2013年12月以来の大きさだった。指数を開発したエール大のロバート・シラー教授は、最近の価格上昇について「インフレを加味した実質ベースでみると、これまで経験のない勢いだ」と指摘している。
シカゴ取引所の材木価格先物価格は、昨年5月は367ドル、今年4月1日は1,502ドルまで急上昇、5月25日現在でも1,397ドルと上昇している。4月から少し下落傾向にあるが、まだ空前の高止まりとなっている。
これは新コロナにより集合住宅から戸建てに移り住む人たちが多くなり、住宅建築需要が急増したことによるもの。