福岡県は10日、福岡市の大濠公園内にある県立の福岡武道館(1979年開館)を、博多区の東公園内の市立の福岡市民体育館の敷地内に移転する方針を明らかにした。
武道館は、現在、須崎公園内にある老朽化した県立美術館の移転に伴う建設地が必要になっていた。市民体育館と連携することで利便性を高め、新たなスポーツ拠点にしたい考え。
東公園自体は国の所有で、公園内の市民体育館の敷地は福岡市が借用し、現在、メインアリーナがある第1競技場棟のほか、第2競技場棟と柔剣道場が入る本館棟がある。
建物を所有する福岡市は、東区のアイランドシティに福岡市総合体育館を2018年に開館させたことに伴い、老朽化した第2競技場棟と本館棟を今年3月に廃止。解体した上で、2022年度に跡地を所有する財務省へ返還する意向を示している。