財務省が発表した経常収支統計によると、5月の日本の経常収支は1兆9797億円の黒字で、黒字額は新コロナの影響を大きく受けた前年同月より9112億円、率にして85%増加した。
輸出も増加したものの、輸入も原油の大幅な値上がりにより、20億円の黒字とどまり、印バウンド効果がなくなったサービス収支の大幅赤字により、貿易+そービス収支は赤字となった。
(1) 輸出:6兆2,599億円(確報値:前年同月比+2兆743億円[+49.6%]増加、数量:同+38.5%増加、価格:同+8.0%増加)
「商品別」では、
自動車(同+4,339億円[+135.5%]、数量:同+120.3%)、
自動車の部分品(同+1,620億円[+139.2%]、数量:同+122.3%)、
鉄鋼(同+855億円[+43.5%]、数量:同+10.9%)等が増加。
「主要地域別」では、対アジア(同+8,920億円[+32.5%])、北米(同+5,765億円[+94.0%])等が増加。
(2) 輸入:6兆4,492億円(9桁速報値:前年同月比+1兆4,069億円[+27.9%]増加、数量:同+6.9%増加、価格:同+19.6%増加)
「商品別」では、原粗油(同+2,716億円[+170.7%]、数量:同+1.5%)、
医薬品(同+1,532億円[+61.2%]、数量:同▲11.7%)、
非鉄金属(同+1,313億円[+99.5%]、数量:同+10.2%)等が増加。
「主要地域別」では、対アジア(同+3,619億円[+13.2%])、中東(同+3,188億円[+141.0%])等が増加。
以上、