新コロナ感染が長引くごとに感染者数が拡大し、ホテル・宿泊業界は大きな打撃を受け、さらに五輪も無観客開催で不発、未曾有な経営状態に陥っている。
そうしたなか、西武ホールディングス(HD)は、国内外のホテルやレジャー施設の一部売却先候補として、米ブラックストーンやモルガン・スタンレー系、シンガポール系GLPの不動産ファンドの3社を選定した。「ザ・プリンスパークタワー東京」などの売却を検討しているという。
西武HDは年内に売却先を最終決定し公表する考え。実際の売却時期は市況をにらみながら決める。西武HDは先立って5月に公表した中期経営計画などで、財務基盤の強化を図るため一部資産の売却構想を明らかにしていた。
所有するホテルやレジャー事業資産のうち1000億円相当(簿価)の資産を売却して身軽になる一方で、運営は引き続き担当する計画。
西武HD側のフィナンシャル・アドバイザー(FA)はみずほ証券。