10月27日夜7時20分ごろ、岐阜県中津川市のリニア中央新幹線の「瀬戸トンネル」の工事現場で崩落事故が発生、巻き込まれた作業員1人が死亡、1人が大けがをした。
JR東海よると、リニア中央新幹線の工事で死亡事故が起きたのは初めてで、警察が詳しい状況を調べている。
警察によると、作業員の男性2人が巻き込まれ病院に搬送されたが、福井県美浜町の小板孝幸さん(44)の死亡が確認され、もう1人の52歳の男性も足や腰の骨を折るなどの大けがをしたという。
当時、作業員5人態勢で本線につながる約600メートルの非常口用のトンネルを掘る工事が進められていて、入口から約70メートルのところで掘削のための爆薬を爆発させたあとに内部の点検をしていたところ、周囲が崩れて2人が巻き込まれたとみられるという。ほかの3人にけがはなかった。
「瀬戸トンネル」は2019年1月に着工、中津川市にある約4.4キロのトンネルで、非常口用のトンネルは27日までに全体の約1割の掘削が終わっていたという。
それにしても、夜遅くまで工事しているものだ。建設工事現場は肉体労働であり、午後5時には終了するもの、誰かさんが急がせたせいだろうか。それとも工事が遅れ、ゼネコンJVが突貫工事を行わせているのだろうか。当然、現場工事の長時間労働は、作業員が疲れ注意散漫になり事故リスクが高くなる。
わけあって静岡工区が工事に入れないことから、ほかの工区は静岡工区の想定竣工時期に合わせてゆっくりすればよいのだろうが・・・。
トンネル工事は崩落や鉄砲水の吹き出しなど危険が付き物、くれぐれも事故がないように祈りたい。