トヨタは4日、今期の中間決算と今3月期の業績予想を発表した。それによると、今期の利益予想を引き上げ、連結純利益(国際会計基準)が前期比11%増の2兆4900億円との予想を発表し、従来予想を1900億円上回り、過去最高益だった2018年3月期の2兆4939億円/米国基準に近い高水準となる。
トヨタも半導体不足による販売台数減を前提に、利益率の高い高級車の販売に力点を移しているようだ。
それでもトヨタは半導体の蓄積や手当てがあり、8月下旬から減産に入ったものの、これまでのところ欧米メーカーより影響は少ない。今後の手立てもある程度取れているようだ。欧州5社の7~9月期は大きな販売台数減でも売上高はそれほど落としておらず、高級車ジャンルのBMWは売上高を伸ばしている。
ただ、昨年同期は新コロナの影響から販売台数も業績も悪化していた。その昨年より3社3社(VW・ステランティス・ルノー)は売上高を落とし、ダイムラーがほぼ同じの微減となっている。