同社の中間決算は、建設中の相鉄海老名駅改修工事で建物の沈下が発生、調査の結果、パイルが岩盤に適切に打たれていなかったことが発覚、その営業損失として78億17百万円計上している。工事遅延の損害賠償金も請求されたものと見られる。
駅舎は公共建物でもあり、工事の間違いは許されないが、大手ゼネコンでもマンション工事などでパイルを適切に打たず、傾斜し、大規模建て替え工事に発展している現場がいくらでも出てきている。デジタル化され、技術的な力量が落ちているのかもしれない。漫画の図面さえ書けない監督も多く、協力企業からなめられる原因にもなっている。利益が出ない協力企業の中には平気で手抜きするところもある。そうならないように監督は協力企業の施工が図面どおり施工されているかどうかのチェック力が技術的にも必要となる。
建物ばかりは石橋を叩いて渡るつもりで建築しなければ後々大きな問題に発展する。
あちこちでこうした問題が発覚しているにもかかわらず、同社は今回問題を生じさせている。傷は深いのかもしれない。
親の鉄道会社は新コロナで打撃を受けており、来期から、親Gからの発注は投資抑制から減少、採算性も低下するかもしれない。