総合マーケティングビジネスの富士経済は、新型コロナウイルス感染症の流行による消費者の健康意識、予防意識の高まりにより注目される機能志向食品(サプリメント)の国内市場を調査した。
調査ではサプリメントなどの機能志向食品を免疫対策や生活習慣病予防、スポーツサポートなどの訴求効能別や、成分別に分類し市場を調査・分析。
<機能志向食品(サプリメント)市場調査結果の概要>
2020年は、新型コロナの流行を受けたインバウンド需要の落ち込みなどがみられたものの、消費者の健康意識や予防意識が高まったことや、コロナ太り対策需要など特需的な追い風により市場は拡大した。
免疫対策やスポーツサポート、生活習慣病予防が大きく伸びた一方、外出自粛による飲酒機会の減少から肝機能改善が、またテレワーク増やインバウンド需要の激減により美容効果品が大幅減となった。
2021年は、免疫対策需要は落ち着きがみられるものの、依然として消費者の健康意識や予防意識は高く、生活習慣病予防やスポーツサポートは前年を上回る伸びとなるほか、基礎栄養摂取の観点からマルチバランスやグリーンチャージなども伸長することで市場は1兆円の大台に到達すると見込まれる。