スコットランド国立美術館(NGS)のコレクションであるVincent van Gogh・ゴッホ作「農民の女性の頭」は、1960年に著名なエジンバラの弁護士から寄贈されたもの。
同美術館では、展示会を前にX線検査したところ、裏側に描かれた自画像が現れたという。
当時の絵描きはスポンサーがいなければ貧困との戦い、ゴッホも売れたのは、37歳で銃自殺したのちの話、キャンバスを裏・表で利用することも当たり前だったとされ、ゴッホにとって「農民の女性の頭」が完成した絵とみなしていたと見られる。
ゴッホの作品で生前に売れたのはアルル時代の「赤い葡萄畑」だけだったとされ、生活は弟の支援を仰いでいたものの、それまで何の仕事についてもうまくいかず、絵かきに専念しても売れず、その貧困などが精神まで冒していた。