1、総合指数は2020年を100として101.8
前年同月比は2.4%の上昇
2、生鮮食品を除く総合指数は101.7
前年同月比は2.2%の上昇
3、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は100.1
前年同月比は1.0%の上昇
家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる6月の消費者物価指数=インフレ率は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が前年同月比2.2%上回った。
総務省が発表した6月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が2020年を100として101.7となり、前年同月比を2.2%上回って10ヶ月連続で上昇した。
上昇率が政府・日銀が目標としてきた2%を超えるのは3ヶ月連続で、消費税率引き上げの影響を除けば、リーマンショック直前の2008年9月以来、13年9ヶ月ぶりの水準となっている。
物価上昇の主な要因はエネルギー価格の高騰で、「エネルギー」全体では前年同月比で16.5%の大幅な上昇となっている。
生活必需品の生鮮食料品価格は5.7%上昇、電気代は18.0%、都市ガス代は21.9%上昇している。
政府・日銀は2%の物価上昇を目標としてきたが、日銀は今の物価上昇は賃金の上昇を伴っておらず、本来目指している形でないとしている。
総務省は「ロシアの軍事侵攻や新型コロナの影響など複合的な要因で物価が押し上げられているが輸入原材料を使っている品目を中心に円安の影響も広く出ており、今後の物価の動向を注意深くみていきたい」としている。
以上、
世界のインフレは米国が昨年1.9兆ドルの大金を新コロナ経済の対策資金として垂れ流したことに起因している。その影響により昨年10月からインフレが加速、それを押さえ込むため、当初はテーパーリング等で金融引き締め、3月から金利も上昇させている。
3月7日の露制裁で高止まりのエネルギー価格がさらに暴騰、小麦価格も大きく影響した。
国際商品市況を下げるには、米国が不景気になるしかない。
現在は米国は景気減速されるために、金利を上昇させ、7月も大幅に引き上げることが予想されている。米バイデンインフレである。
景気を冷やせば、国際価格は下がる。米景気が悪化すれば相対的に円が買われ、元の鞘に収まる。ただ、今秋、中間選挙があり、バイデンがさらに資金をバラ撒く危険性がある。
日本は、アベノミクス下、空前の利益を出した企業は、安倍首相が直々に「給与を上げて」とお願いしても、株主還元するばかりで、給与を上げなかったが、今になって上げるわけがない。
安倍首相のメーデー登場での発言は単なるポーズだったのか。安倍氏とチンクソの仲の日銀黒田氏も当時賃上げについては一言も触れなかった。
政治家や官僚たちは役者ばかりなのだろうか。
政府はガソリンや小麦価格については、罰かぶり本来の価格より安く国民に提供している。そのため、ある程度は物価上昇率を抑えている。
生鮮食料品は今や輸入食材も多いく、中国や韓国、世界から新鮮野菜や果物がいっぱい輸入している。
国際先物価格での鮭の価格は、前年比(21/7/1対22/7/1)で90.6%も値上がりしている。
それにコンテナの海上輸送費も上昇、日本はそれに加え円安で掛け算で輸入物価は上昇している。
スクロール→
6月の物価上昇率
|
2020/6月
|
前年比
|
寄与度
|
総合
|
2.4%
|
|
生鮮除く
|
2.2%
|
2.10
|
生鮮・エネ除く
|
1.0%
|
0.87
|
食料
|
3.7%
|
0.97
|
生鮮
|
6.5%
|
0.26
|
生鮮除く
|
3.2%
|
0.72
|
住居
|
0.6%
|
0.12
|
水道光熱
|
14.0%
|
0.99
|
家具・家事
|
3.9%
|
0.15
|
服・履物
|
1.1%
|
0.04
|
保険医療
|
-0.7%
|
-0.03
|
通信・交通
|
-0.7%
|
-0.10
|
教育
|
0.7%
|
0.02
|
教養娯楽
|
1.2%
|
0.11
|
雑費
|
1.2%
|
0.07
|
細目
|
生鮮魚介
|
14.8%
|
|
マグロ
|
|
17.8%
|
調理食品
|
4.3%
|
|
調理カレー
|
|
16.4%
|
外食
|
2.7%
|
|
ハンバーガー
|
|
7.6%
|
菓子類
|
4.0%
|
|
チョコレート
|
|
7.5%
|
穀類
|
4.0%
|
|
食パン
|
|
9.0%
|
肉類
|
3.3%
|
|
輸入牛肉
|
|
13.5%
|
油脂・調味料
|
6.8%
|
|
食用油
|
|
36.0%
|
設備修繕等
|
3.6%
|
|
外壁塗装
|
|
5.8%
|
電気代
|
18.0%
|
|
ガス代
|
17.1%
|
|
都市ガス
|
|
21.9%
|
ほか光熱
|
23.4%
|
|
灯油
|
|
23.4%
|
家庭用耐久財
|
7.5%
|
|
エアコン
|
|
11.3%
|
自動車等関連
|
2.9%
|
|
ガソリン
|
|
12.2%
|
交通・通信
|
-10.8%
|
|
携帯電話
|
|
-22.5%
|
国際商品先物相場
|
2022年
|
相場
|
制裁
|
|
|
|
19/12.
|
21/7/1
|
3/8日
|
6/1日
|
7月1日
|
米金利
|
1.75%
|
0.25%
|
0.25%
|
1.00%
|
1.75%
|
日金利
|
-0.10%
|
-0.10%
|
-0.10%
|
-0.10%
|
-0.10%
|
対ドル円
|
109.27
|
110.42
|
115.46
|
130.13
|
135.19
|
海運指数
|
1,090
|
3,285
|
2,718
|
2,566
|
2,214
|
エネルギー等
|
原油WTI
|
63.48
|
75.16
|
123.7
|
116.78
|
108.43
|
天然ガス(米)
|
2.177
|
3.611
|
4,833
|
8.728
|
5.73
|
天然ガス(欧ユーロ)
|
12.985
|
35.83
|
147.49
|
85.55
|
147.785
|
ナフサ
|
548
|
677
|
1,121.72
|
888.39
|
811.82
|
石炭
|
65.5
|
137.75
|
405
|
418
|
388
|
鉄鉱石
|
91.59
|
218
|
159
|
138.5
|
118
|
スチール
|
3,774
|
4,971
|
5,085
|
4,465
|
4,500
|
木材
|
405
|
756.7
|
1,386.40
|
610.9
|
657
|
食料
|
小麦
|
560
|
658.5
|
1,192.00
|
1,041.25
|
827.25
|
大豆
|
914.5
|
1,446.75
|
1,695.00
|
1,691.00
|
1,626.00
|
トウモロコシ
|
383.1
|
697.25
|
754.5
|
731.5
|
754.5
|
コーヒー
|
132.2
|
154.7
|
225.5
|
239.85
|
228.45
|
ヤシ油
|
3,052.00
|
3,789.00
|
6,276.00
|
6,351.00
|
4,708.00
|
キュノーラ油
|
468.2
|
606.5
|
1,124.80
|
1,156.60
|
881.8
|
菜種油
|
412.8
|
536.5
|
882.7
|
807.5
|
669.3
|
牛肉
|
14.38
|
20.3
|
22.09
|
20.34
|
21.32
|
鶏肉(家禽)
|
5.35
|
7.36
|
6.83
|
7.68
|
8.03
|
リーン豚(赤肉)
|
70.78
|
107.3
|
108.225
|
109.725
|
109.6
|
鮭
|
55.82
|
54.53
|
72.47
|
86.89
|
103.98
|
米
|
13.14
|
13.47
|
15.67
|
17.25
|
16.1
|
尿素
|
244.5
|
472
|
950
|
670
|
722.5
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2022年
|
単位
|
米金利
|
米金利
|
日金利
|
日本金利
|
対ドル円
|
対ドル円
|
海運指数
|
バルチック
|
原油WTI
|
USD/Bbl
|
天然ガス(米)
|
USD/MMBtu
|
天然ガス(欧ユーロ)
|
Dutch TTF
|
ナフサ
|
USD/T
|
石炭
|
USD/T
|
鉄鉱石
|
CNY/T
|
スチール
|
CNY/T
|
木材
|
USD/千board feet
|
小麦
|
USD/Bu
|
大豆
|
CBOT
|
トウモロコシ
|
CBOT
|
コーヒー
|
USD/Lbs
|
ヤシ油
|
MYR/T
|
キュノーラ油
|
CAD/T
|
菜種油
|
EUR/T
|
牛肉
|
BRL/Kg
|
鶏肉(家禽)
|
BRL/Kgs
|
リーン豚(赤肉)
|
USD/Lbs
|
鮭
|
NOK/KG
|
米
|
USD/cwt
|
尿素
|
USD/T
|