米航空宇宙局(NASA)が、29日にフロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターから、予定していた巨大な次世代ロケットで地球から月まで往復する初の試験飛行の発射を、少なくとも4日間延期した。
エンジンに問題があったとして、発射予定時刻の約40分前に取り止めを決めた。
2段式で32階分の高さ98mのスペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットと人形3体を乗せた宇宙船オリオン。
NASAによると、主要燃料タンクに過冷却液体酸素と水素の推進剤の充填を始めた後、ロケットの主エンジンの1つに問題が見つかった。
NASAはエンジンの適切な温度への調整が困難となったと説明している。
新たな発射日は示されなかったが予備日は9月2日に設定された。これはエンジン問題の解決次第で次の予備日は9月5日となる。
今回の打ち上げは「アルテミス計画」(神話/アポロンの双子の妹の名)の第1段階と位置づけられ、SLSで初めて打ち上げられた宇宙船オリオンは月を周回して再び地球に戻る約40日間の試験飛行を行う計画。
NASAは当初、2024年までに宇宙飛行士を月に降り立たせることを目指していたが、ロケットの開発が遅れて目標がずれ込んでいて、実現の時期に関心が高まっていた。
宇宙船の名はORION号(神話/狩人・星座名)、MOON号ではないのは、餅の突き過ぎであちこちに子を造り放題やら何やらで問題噴出になっているからだろうか。