米国は自ら引き起こしたインフレに対して、今年に入りそのインフレ退治に金利を上昇させているが、強い雇用、強い賃金上昇圧力にほとんどの項目のインフレが止まらず、金利を上昇させ続けている。その影響はインフレもしかることながら、対ドル為替安に陥り、ほとんどの国が金利で対応せざるを得なく、世界経済が同時進行で悪化してきている。
それも、エネルギーの天然ガスは露制裁の影響を受け、安価なことからその代替エネともなる石炭価格も高騰したままとなっている。
中国は今年も電力不足に陥り、豪州からの石炭輸入を解禁しようとしており、石炭価格も注視が必要となっている。
原油は、価格が落ちてきたものの、高騰による利益に酔いしれたOPEC+や米シェールオイル軍団、特にOPEC+は10月会合で、これまでと一転して減産に入る見通しであり、はたまた世界各国に衝撃を与えそうだ。
(ここでも問題なのは、世界一の生産量を誇る米国の原油生産量が2019年水準までにはるかに回復させていないことに尽きる。米国シェールオイル軍団はボロ儲けにセセラ笑っている)
インフレを止め、さらに2019年ほどに商品価格を下げるには需給バランスを崩す世界経済を悪化させるしかなく、米国は主導してインフレ退治に入っている。
金利上昇で経済指標はすでに悪化してきているが、その一つ、9月末価格は、年初と比較し、米国で▲21%下落、日本で▲10%、イケイケドンドンの韓国ではなんと▲27%も落ちている。米韓の下げは顕著。
株価は企業の投資持株にも影響し、企業は自社株持株も含め持株の評価損から業績をさらに悪化させることになる。
金利が上がれば借入金の多い企業は大打撃を受け、経済が悪化すれば、輸出企業は輸出減や輸出の単価減となり業績を悪化させ、もともと消費者の購買力が弱い日本では、物価高により業績を悪化させるのは必至な状況。
今回は、世界の3大市場である米国・欧州・中国において同時進行型で不況に突入しつつある。
原油・減産により再び価格が高騰すれば、すでに日本では運送会社の破綻が多くなってきており、ほかの燃料もロシアはパイプラインまで破壊して天然ガスの欧州への供給をストップさせようとしており、天然ガス・石炭価格も上昇し続けることになる。
新コロナショック経済から立ち直りつつある経済が、再び闇に至る可能性も高い。
今回のインフレの問題は、愚かなバイデンの1.9兆ドルの新コロナ経済対策に集約され、そのインフレ退治に金利を上昇させ、ドル高を演出させていることに尽きる。それにロシアのウクライナ侵攻に伴う露制裁が拍車をはけた構図となっている。
悪玉の2人+1人は世界を、世界市民を好き放題にし、おもちゃにして弄んでいる。自分かってなエゴロマンのために。
スクロール→
日米韓の株価推移
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2020年
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米金利
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NYダウ
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日経平均
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KOSPI
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月初
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%
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ドル
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円
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指数
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1月
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0.25
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36,451.99
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28,900.10
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2,954.66
|
2月
|
0.25
|
35,260.32
|
27,452.33
|
2,756.00
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3月
|
0.50
|
32,970.91
|
25,116.61
|
2,653.83
|
4月
|
0.50
|
34,818.27
|
27,665.98
|
2,739.93
|
5月
|
1.00
|
33,061.50
|
26,818.53
|
2,687.45
|
6月
|
1.75
|
32,813.23
|
27,457.89
|
2,658.99
|
7月
|
2.50
|
31,097.26
|
25,935.62
|
2,305.42
|
8月
|
2.50
|
32,798.40
|
27,993.35
|
2,452.25
|
9月
|
3.25
|
31,656.42
|
27,661.47
|
2,415.61
|
9月30日
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3.25
|
28,725.51
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25,937.21
|
2,155.49
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11月予想
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0.75予+
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12月予想
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0.5予+
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9/30の年初差
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-7,726.48
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-2,962.89
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-799.17
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下落率
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-21.2%
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-10.3%
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-27.0%
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