アイコン キムチ大国 韓国 キムチ輸入額過去最高 キムチ貿易収支も赤字

Posted:[ 2022年11月17日 ]

キムチ大国の韓国では10月のキムチ輸入額が過去最高を記録したという。

物価高騰を受け、野菜や調味料といった材料費が上がっているのにともない韓国産キムチの価格が上がり、中国産キムチの輸入が急増したという。キムチの貿易収支は1年ぶりの赤字に転じるものとみられる(それ以前は赤字だったということ)。
 16日に発表された韓国関税庁の貿易統計によると、10月のキムチ輸入額は1701万8千ドル(約23億円)で、関連統計の作成を始めた2007年以降で最高を記録。
1年前に比べ50.9%も急増している。月間輸入額が1700万ドルを超えたのは初めて。
今年1~10月までのキムチ輸入額は1億4152万ドル(約197億円)で、前年同期間比30%増、昨年1年間の輸入額は1億474万ドルをすでに上回っている。
今年の年間輸入額は1億7千万ドル前後と予想され、これまでの過去最高だった2020年の1億5千万ドルを超えるとみられる。

輸入キムチは99%以上が中国産。

 



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昨年は中国のキムチ工場の「裸キムチ」動画(キムチが漬けられたプール状の容器に大人の男性が上半身裸で入って生産していた現場映像/下半身は漬かっており見えない)が波紋を呼び、キムチの輸入額が2020年を下回り1億4千万ドルにとどまったが、今年に入って再び増加に転じた。
その原因に挙げられているのが韓国産キムチの価格上昇。
韓国国内の包装キムチ市場占有率1位企業である大象は10月から「宗家」ブランドのキムチ価格を平均9.8%引き上げた。
CJ第一製糖も9月から「bibigo」ブランドのキムチ価格を約11%引き上げていた。

 結果、今年1~10月間のキムチの貿易収支は2288万ドルの赤字。
キムチの輸入額は増えているが、輸出額は1億1864万ドルで、昨年同期間比▲12.8%減だった。
昨年のキムチ貿易収支は1917万ドルの黒字で、2009年来12年ぶりの黒字だったが、1年も続かずに赤字に転じる。
以上、

韓国産キムチの輸入量が増加しているのは韓国産キムチの価格高騰ではない、2009年から2020年まで中国産キムチでキムチの貿易赤字が続き、2021年はたまたま発覚した「裸キムチ」で輸入量が減少しただけ。中国からの輸入量の増加傾向は継続されている。
中国産と韓国産の価格は半額ほどの違いがあり、差別化を図らなければ、駆逐されるのは当然のことだろう。中韓はFTA締結国でもあり、韓国はキムチ輸入量を制限することもできない。

中国は過去、許容量以上の大腸菌問題から韓国産キムチの輸入を停止した。2014年7月、習近平主席の訪韓の際、朴大統領がお願いしたことはキムチの中国輸出再開だった。その半年後に中国は韓国産キムチの輸入を再開した。

中国産キムチ生産の大半は、中国北東部・北朝鮮に隣接する約500万人の朝鮮族が生産して韓国へ輸出している。そのため、韓国産も中国産も基本変わらない。韓国産は魚介類なども使用したバリエーションが豊富ということだけだろう。

昨年の中国の「裸キムチ」は絶句するものだが、韓国でも今年3月、キムチ大手の漢城食品子会社のキムチ工場で、変色白菜やカビ生え大根を下処理する様子がTV放映され、腐れ材料キムチとして大問題になっていた。

(2019年末現在、韓国には110万人の中国人が居住し、うち70万人が朝鮮族、そうした人たちでキムチルートが韓国内で確立しているのだろう。外国人滞留総数は250万人、別途、不法滞在者が39万人と公表されていた。2021年末でも、新コロナで海外移動は制限されており変わらないと推定される)

韓国では都市部では居住空間も変わり、キムチを家庭で漬ける人はいなくなっている。まだ地方の農家などでは自家用が作られているが、家庭によって味が異なり、その味が受け継がれ伝統食の領域。
日本も韓流が流行ればキムチが売れる。ただ、国内産も在日の方も多く豊富になり、味も日本人好みになっている。
在日の年配者の家庭では今でも多くがキムチを漬けており、依然、頂いたことがあるが市販されているものと比べようもなく美味しかった。やはり市販品の化学薬品の添加物のためだろうか。


 

 


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