アイコン 韓国空軍 韓国国産ミサイル「天弓」の試験に失敗


韓国空軍は2日に行った「2022年誘導弾射撃大会」で韓国国産ミサイル「天弓」の試験に失敗したとし、「ミサイルは十数秒飛行したあとに交信に問題が発生して、空中で自爆した」と伝えた。

 韓国が2015年に「天弓」を配備して以来、同型のミサイルの発射に失敗したのは初めてのことだという。
「天弓」について、「韓国が2011年に巨額を投じて独自開発した地対空迎撃ミサイルで、韓国版パトリオットと呼ばれる。主に高度40キロ以下を飛行する敵機やミサイルの迎撃に使用される。1発当たりの価格は約15億ウォンとされている」と説明した。

 韓国では10月にも、4日に発射した弾道ミサイル「玄武2」が基地内に落下する事故が起きたほか、5日に発射した2発の米製弾道ミサイル「ATACMS」のうち1発が飛翔中に通信が途絶え不明となり失敗した。
以上、

 

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天弓は一定以上通信機能が途絶えた場合は自爆するという。ほかの報道では通信機能が途絶え、地上に落下することを回避するため、一定の低さの高度になると自爆するという。
そもそも韓国製の兵器は、厳しい性能条件で発注されている。
本来、それを満たして始めて合格に至るが、途中でメーカーと軍幹部の話し合いにより現実的性能に条件が変更され、そうして完成させた兵器は性能試験も当初からは甘くなっている。

先日も新開発の射程800キロの地対地弾道ミサイル「玄武」の発射試験に成功したというが、韓国は対角線でも済州島まで800キロはない。どこで試験したかも定かでなく、何発発射して何発命中したかも定かではない。UAEで試験したのだろうか。

2020年5月には北朝鮮から韓国側の監視所が銃撃を受けたが、応戦する機関銃が故障で動かず、しばらく応戦することができなかった。機関銃でさえこの有様だ。

2020年の北のミサイル発射に対応した韓国のミサイル発射でも3発発射したが、1発は発射できなかったと報じられていた。

兵器は手入れが必要だが、特に電子制御兵器は保管条件も厳密に管理されなければ、問題を生じる。ましてや試験での成功率は厳格でなければならない。
2010年代に発覚した兵器や原発部品の大量の偽装や改ざん、軍幹部と兵器産業との癒着、組織を改変し、兵器調達部門を独立させたところで改善していなかったことが判明していた。

致命的なところでは、10月4日「玄武2」が海岸近くの基地から目標の日本海側に飛ばず、反対方向に飛んだことだろう。
飛翔距離は発射地点から数キロの発射した基地内に落下したようだが、通信機能も失われ、自爆装置も機能しなかった場合、どこへ飛んでいくかわからない恐怖さえある。

韓国の兵器は輸出を念頭に開発されており、コストパフォーマンスも追及している。ミサイルなどの制御装置の開発時、1年後、2年後の検査機器による検査体制が確立しているのか、保管が湿度など厳重に管理されているかなども心配される。

2019年には基地でミサイルの整備中に誤発射、自爆装置を機能させ難を逃れたケースもあった。

韓国軍は地対空ミサイルの天弓シリーズとは別に、地対地ミサイルの射程300キロ「玄武-2A」と射程500キロの「玄武-2B」、射程1000キロの巡航ミサイル「玄武-3」を合わせて約800基を配備しており、射程800キロの地対地ミサイル「玄武-2C」の開発にも成功し、新たに順次配備している。天弓も含めれば大量のミサイルが実戦配備されている。
世界に販売した兵器のリコールは、万が一の場合、購入国では致命傷にもなる。

[ 2022年11月 7日 ]

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