アイコン フジモリ氏のペルーで非常事態宣言

Posted:[ 2022年12月15日 ]

ペルーの政権の流れ・・・
2006年の選挙で左派のアメリカ人民革命同盟(アプラ)のアラン・ガルシアが16年ぶりに再び大統領に就任した。
(1990年、ゲリラが首都ペルーを一時包囲した年に行われた選挙で、ゲリラ掃討を公約したフジモリ氏が勝利した)。

2007年8月15日、ペルー大地震発生、死者540人、負傷者1,500人以上、被災者数85,000人が報告された。

2009年4月7日、ペルーの最高裁特別刑事法廷は、元大統領アルベルト・フジモリ被告(大統領就任期間1990年~2000年/日系2世/両親は熊本県出身)に対し、在任中の市民虐殺事件や殺人罪などで禁固25年と被害者や遺族への賠償金支払いを命じる有罪判決を言い渡した。

2011年7月、2006年の選挙で左派のアラン・ガルシアに敗北したオジャンタ・ウマラ(軍人歴)が、大統領選挙で勝利し、民族左派政権が誕生した。
格差の縮小や富の再分配に重点を置いた政策を表明したが、実際には市場寄りの中道左派政策を取った。

2012年2月13日、センデロ・ルミノソ(ゲリラ/PCP-SL))の残党リーダーのフロリンド・フロレスを銃撃戦の末、身柄を拘束した。
拘束を受けてオジャンタ・ウマラ大統領は、テレビ放送にて「センデロ・ルミノソはもはやペルーにとって脅威ではない。」と演説した。

 



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ブラジルの建設会社による大規模汚職事件(中南米全域で発覚している)
2017年、民族左派のオジャンタ・ウマラ大統領は、ブラジルの建設会社をめぐる汚職を理由に罷免され、「ペドロ・パブロ・クチンスキ」が大統領に就任。

2018年3月21日、ペドロ・パブロ・クチンスキにも、同じ汚職事件に関与していた疑いが高まり、罷免決議案が採決される直前に辞職した。
副大統領職にあった「マルティン・ビスカラ」が大統領に就任した。

この建設会社をめぐる汚職事件は、ペルー政界を揺るがし続けている。

2019年4月17日、2011年まで大統領を務めていた左派のアラン・ガルシアが自殺した。これも同じ汚職事件に関与した疑いで逮捕される直前だった。

2020年11月9日、マルティン・ビスカラ大統領もモケグア県知事時代の汚職を理由に罷免された。

同月10日、「マヌエル・メリノ」国会議長が大統領に就任した。
しかし、これに抗議するデモが相次ぎ、15日、メリノも辞任した。

同月16日、元世界銀行職員の「フランシスコ・サガスティ」が新大統領に選出された。わずか1週間に3人の大統領が入れ替わった。

2021年7月28日、大統領選挙決選投票でケイコ・フジモリ氏を下し勝利した急進左派の「ペドロ・カスティジョ」が大統領就任。首相にはグイド・ベジド(ベリド)が指名された。
しかし、首相は過激な発言で野党と対立して国会運営に行き詰まり、10月6日辞職した。

2022年12月7日、
議会で弾劾が審議される数時間前にカスティジョ大統領は、議会を解散して大統領令による統治を開始し、2023年9月までに議会選挙を行うと表明した。
しかし、議会は大統領決定を認めずカスティジョ大統領を解任し「ディナ・ボルアルテ」副大統領(急進左派のリブレ党(党首のカスティジョ大統領から一時罷免)/女性/弁護士/起業家)を新大統領とすることを賛成101、反対6、棄権10票で決定した。

カスティジョ政権のベッツィー・チャベス首相をはじめ閣僚は辞任し、カスティジョは大統領職を解任された直後に亡命のためメキシコ大使館へ向かったが、途中で国家警察に反逆容疑で拘束され、首都リマ近郊の警察施設に収監された。

カスティジョ派が暴動を起こし大混乱、
ボルアルテ大統領は、「暴力があれば対話はできない」と述べ、和平を呼びかけ、2026年の大統領選挙を前倒しして2023年12月に実施すると発表した。
同じリブレ党ながら、カスティジョが創設した急進左派のリブレ党、ボルアルテ大統領はリブレ党内に力はなく、暴動は収まらず、

2022年12月14日、大統領を議会で解任されたカスティジョ前大統領の支持者たちが、全国各地で暴動を起こし、公共施設などの放火などが相次ぎ、ボルアルテ新大統領は非常事態宣言を宣言した。
当宣言下では軍隊や警察が強制して集会などを武器を持ち取り締まることになる。
以上、

ケイコ・フジモリ氏は2021年7月の決選投票時、一連のブラジルの建設会社からの賄賂疑惑が取り沙汰され(本人否定)、票が伸びず、急進左派のカスティジョに敗北した。

国益のため、右派に金や兵器を垂れ流す世界の警察を自称するどっかの国、
左派に金や兵器を垂れ流す一帯一路のどっかの国もある。
最近は国益のため相手国をマインドコントロールする国が強い。
環境さえ票になり、権力となる。
おまけに政党を金や宗教票でコントロールするエセ宗教団体もある。
日本も賢く賄賂を受け取るようになっただけ。
民主主義は選挙で首班を選ぶが、選挙は先進国でも新興国でも金が動かす世界。
非民主主義国は人権も糞もない独裁政権という動物病院。

 


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