同社は当期について、世界経済は新コロナとの共存により、社会経済活動の正常化が進む中、持ち直しの動きが継続した。しかしながら、世界的なインフレや各国の金融引き締め政策及び為替変動、ならびに地政学リスクが原材料・資材価格やサプライチェーンに与える影響に、注視が必要な状況が続いた。
国内の住宅市場では、新設住宅着工戸数は底堅い状況が続いた。一方で、昨年3月の行動制限解除に伴う旅行や外食支出等の増加、加えて年後半は高水準の物価上昇による消費マインドの慎重化等を背景に、受注は減少傾向で推移した。
米国では、住宅に対する潜在需要は強いものの、住宅ローン金利の上昇と住宅価格の高
止まり等により、住宅着工及び販売戸数は減少傾向で推移した。
このような事業環境の中、同社グループは、グローバルビジョン“「わが家」を世界一幸せな場所にする”の実現に向け、ハード・ソフト・サービスを融合した様々な高付加価値提案等の事業戦略を推進した。その結果、各ビジネスは順調に進捗し、加えて次年度以降の業績に寄与する受注が堅調に推移したとしている。
以上、
同社は権力争いでいろいろ葛藤があったマンション事業はほとぼり冷めるまでか方針か、大きく絞り込んでいるようだ。その分、都市再開発事業や海外事業を増加させているようだが、海外事業は高金利の住宅ローン問題や為替問題もあり、さらに大きく増加させるには時間を要するものと見られる。
スクロール→
積水ハウス
|
連結/百万円
|
売上高
|
営業利益
|
←利益率
|
株主利益
|
18/1月
|
2,159,363
|
195,540
|
9.1%
|
133,224
|
19/1期
|
2,160,316
|
189,223
|
8.8%
|
128,582
|
20/1期
|
2,415,186
|
205,256
|
8.5%
|
141,256
|
22/1期
|
2,589,579
|
230,160
|
8.9%
|
153,905
|
23/1期
|
2,928,835
|
261,489
|
8.9%
|
184,520
|
前期比
|
13.1%
|
13.6%
|
|
19.9%
|
24/1期予
|
3,080,000
|
265,000
|
8.6%
|
193,000
|
23/1比
|
5.2%
|
1.3%
|
|
4.6%
|
積水ハウス 1月決算/ 百万円
|
セグメント
|
売上高
|
前期比
|
構成
|
営利
|
前期比
|
営利率
|
戸建住宅
|
352,463
|
-0.1%
|
12.0%
|
38,309
|
-9.8%
|
10.9%
|
賃貸住宅
|
426,116
|
11.0%
|
14.5%
|
58,407
|
4.2%
|
13.7%
|
建築・土木
|
298,777
|
14.1%
|
10.2%
|
13,214
|
-12.8%
|
4.4%
|
リフォーム
|
165,910
|
6.2%
|
5.7%
|
27,561
|
7.9%
|
16.6%
|
不動産フィ
|
619,271
|
5.9%
|
21.1%
|
50,659
|
0.4%
|
8.2%
|
分譲住宅
|
238,252
|
24.4%
|
8.1%
|
20,777
|
42.8%
|
8.7%
|
マンション
|
90,883
|
0.3%
|
3.1%
|
13,403
|
7.3%
|
14.7%
|
都市再開発
|
135,320
|
31.7%
|
4.6%
|
15,051
|
33.5%
|
11.1%
|
国際事業
|
521,124
|
34.0%
|
17.8%
|
73,860
|
47.3%
|
14.2%
|
その他
|
80,715
|
6.2%
|
2.8%
|
-439
|
-
|
-
|
調整
|
|
|
|
-49,313
|
|
|
計
|
2,928,831
|
13.1%
|
100.0%
|
261,489
|
100.0%
|
8.9%
|