オーストラリア国防省は、中国軍の駆逐艦が「危険で非専門的な行為」を行ったと批判した。オーストラリア海軍の潜水士らは、中国船が操業海域でソナーを使用した際に負傷したとしている。
オーストラリアのリチャード・マールズ国防大臣は土曜日(11月18日)に声明を発表した。
同氏は、オーストラリアのフリゲート艦が火曜日(11月14日)、日本の排他的経済水域内の公海にいて、プロペラに絡まった漁網を取り除くために停止した。その際、中国駆逐艦が、潜水作業中のオーストラリア船に接近した。オーストラリア側は中国船に対し、ダイバーが海域で作業していることを伝え、船に近づかないように要請したと述べた。
しかし、中国の駆逐艦は、オーストラリアのダイバーの安全を危険にさらす方法でソナーパルスを使用し、ダイバーらが軽傷を負ったという。
アンソニー・アルバニーズ豪首相は、今月初めに中国を訪問、豪州課から首脳が訪問するのは7年ぶりだった。
オーストラリアは昨年5月に9年ぶりに労働党政権となり、以前のように関係改善を図りたいのは中国側でもある。この事件は両国間の友好関係に水を差す可能性が高いとされている。
アルバニーズ首相も20日、報道機関の取材に対し、
「これは危険だった。中国軍は安全ではなく、プロフェッショナルではなかった」、
「これらの出来事の結果は、(両国)関係にダメージを与えることになる」、
「中国側に強く抗議した」
と述べている。