KGBのプ―チン大統領がサウジを訪問し、再び価格吊り上げの相談をしている。
前回は7月に相談して両国がOPEC減産とは別枠で協調減産すると表明、途端に60~70ドル台が80ドル台へと上昇、需要期を控え減産継続も表明し、さらに90ドル台まで押し上げたが、米国の増産⇒欧州への輸出もあり、また欧州経済・中国経済の低迷、米経済指数の鈍化により、原油価格は下落し続けている。
しかし、新コロナ前より、WTI価格でまだ16%高く、日本では岸田政権による超円安政策により63%もまだ高い水準にある。
超円安で高い原油価格・穀物価格・輸入商品価格により、高い価格で国民は購入し、その上で10%の消費税で岸田政府はボロボロ儲けている。
岸田政権はその税収増から、まず国会議員の報酬を引き上げを実施するなど、高給取りにお金が集まり続ける構図となっている。
東京ドバイはプラッツドバイ原油で東京市場の相場。
ドバイ産原油は米国のWTI原油価格より数パーセント高い水準。
スクロール→
原油価格推移
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WTI
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東京ドバイ
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対ドル
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ドル
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×千円
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円
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18/12.
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49.07
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39.21
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112.14
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19/12.
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59.80
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40.91
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109.09
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20/4.
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16.71
|
23.43
|
107.79
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20/12.
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47.09
|
31.81
|
103.74
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21/12.
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71.53
|
50.44
|
113.91
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22/6/6.
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120.18
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82.90
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134.13
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22/12.
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79.45
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63.08
|
134.88
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23/5.
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70.75
|
61.64
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139.66
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23/6.
|
70.64
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62.92
|
144.22
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23/7.
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81.80
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66.83
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142.64
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23/8.
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83.63
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73.28
|
145.53
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23/9.
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90.79
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79.23
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149.35
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23/10.
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80.44
|
77.68
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151.67
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23/11.
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75.96
|
73.96
|
148.19
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12/7日.
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69.74
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66.97
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146.91
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19/12比
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16.6%
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63.7%
|
34.7%
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22/12比
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-12.2%
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6.2%
|
8.9%
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22/6/6比
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-42.0%
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-19.2%
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9.5%
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米原油生産・BBL/D/1K(米EIA)
シェールオイルがゆっくりとした増産を続け、やっと19年12月の生産量を超え、過去最大の生産量を後進し続けている。ロシア原油代替の米原油の欧州向け輸出が急増してきている。
米石油メジャーもシェールオイル会社の巨額買収に動いており、さらに買収が進めば、米政府も今後、シェールオイルもコントロールしやすくなる。
また、ベネズエラのシェブロンの原油生産施設も再稼動し数十万バレル増産となっている(ベネズエラはOPEC生産枠(150万~200万)を有しているものの老朽化により枠の半分程度しか生産していなかった。バイデンがベネズエラと交渉し、シェブロン施設の再生産で合意させ、すでに再生産段階にある)。
サウジもこのまま減産を続ければ、世界の原油輸入市場が、米国勢に喰われてしまう恐怖もある。