中国政府が尿素に続き化学肥料の原料となるリン酸アンモニウムも輸出規制を強化し、「肥料大乱」再発の懸念が農家を中心に広がっている。
中国は2年前の2021年10月にも尿素とリン酸アンモニウムの輸出を規制し、韓国では、ディーゼル車の排ガス浄化の触媒に使用される尿素水が石油スタンドからなくなり暴騰、肥料価格も大きく上昇した。
中国は再び今年9月から●尿素を輸出規制開始、11月から●リン酸アンモニウムの輸出も規制強化した。
これは、国内の農家向けの化学肥料製造用の尿素やリン酸アンモニウムが不足していることによるものだが、実態は見えてこない。
半導体やEV用バッテリー原料では、
今年8月に●ガリウムと●ゲルマニウムの輸出規制
窒化ガリウム半導体は半導体の主流になりつつあるが、ガリウムの92%は中国が生産している。アルミの生産は(石炭発電の)電炉で精錬されるが、ガリウムはその副産物として産出される。