中国のバイトダンス(字節跳動)に、傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の売却を求める法案が米下院で来週採決されるのを控え、11月の大統領選で返り咲きを狙う共和党のドナルド・トランプ前米大統領が法案に懸念を示した。
法案では165日の間に売却されない場合、米国内でTikTokを禁止することが盛り込まれている。
トランプ氏は8日遅く、交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「もしTikTokを排除すれば、フェイスブックが(中略)ビジネスを倍増させるだろう」と書き込み、米メタ・プラットフォームズが展開するフェイスブックが 「より良くなる」ことは望まないと言及した。
TikTok利用者からは議員に対して法案を支持しないよう求める電話が殺到しており、トランプ氏の対応は、こうした国民の動きに対応したものと見られる。