コメ価格の高騰が続くなか、政府や政治家の対応が波紋を広げている。河野太郎前デジタル相は「アメリカから輸入してでも価格を下げるべきだ」と発言、石破茂首相も「5キロあたり3,000円台に下げる」と断言した。これに対し、消費者からは「3,000円台でも高い」といった反応が相次いでいる。
背景には、JAを通さない“スポット取引”による価格の乱高下がある。農林水産省によると、JA経由では玄米60キロあたり2万円前後(5キロ換算1,667円程度)だったのに対し、スポット市場では4万5,000円~5万円(同3,750~4,167円)と、2倍以上の価格がつくこともあった。これらがそのまま小売店に流通し、5キロ4,500円超という価格が店頭に並ぶ異常事態となっている。
供給が滞っているのは、昨年のコメ不足によって買い手側が先物感覚で買い集めに走ったことも要因の一つ。結果として、最大の流通チャネルであるJAを介した集荷量が大幅に減少している。
コメ価格高騰に揺れる市場、改革進まず 背景に"政治のしがらみ"