【農業】極早生米―新潟の賭け、その先にあるもの
新潟県が推し進める「極早生米」の普及施策が、にわかに注目を集めている。
高温耐性を備え、8月中に収穫できるという特性は、確かに猛暑リスクへの現実的な対応策だ。県内各地で展示田を設け、直播栽培の実証にも乗り出すなど、生産者の理解を深める努力は評価できる。
しかし、やはり懸念は残る。
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しかし、やはり懸念は残る。
新潟米は「味」と「ブランド」で勝負してきた歴史がある。いくらこしいぶき並みの食味といわれても、コシヒカリに馴染んだ消費者の舌と期待に応えられるかは未知数だ。安易な拡大は、逆に地域ブランドを毀損する危険性をはらんでいる。
この点について推進派からは「リスクばかり恐れていたら、未来は開けない」という指摘もあった。確かに、その通りだ。
現状維持に固執するだけでは、異常気象の時代を乗り越えられない。新たな選択肢に挑戦する姿勢自体は、評価されるべきだろう。
だからこそ提言したい。
単なる高温耐性だけではなく、「極早生米ならではの価値」を消費者にどう伝えるか、今から徹底的に議論し、緻密なマーケティング戦略を組み立てるべきだ。名称、ストーリー、ターゲット市場――すべてが問われる。
新潟が挑戦を本物に変えるためには、「作る」だけでなく「売る」覚悟が必要だ。

[ 2025年4月28日 ]
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