アイコン 健康2題 膝関節症は歩き方次第で軽減立証 日々のねも歩数で健康管理

Posted:[ 2025年8月29日 ]

米国のニューヨーク大学、ユタ大学、スタンフォード大学の共同研究チームは、歩き方を矯正するだけで鎮痛剤を服用するのと同じくらい関節症によるヒザの痛みをやわらげることができるという研究結果を出した。歩くときの足の角度などを正しくすると、関節軟骨の退化スピードも遅らせることができることが分かった。
 
共同研究チームは、関節症と歩行姿勢の関連を調べた臨床試験の結果を8月14日、医学ジャーナル「Lancet Rheumatology」を通じて発表した。
研究は、ヒザ関節症の患者68人(平均年齢64.4歳)を対象に行われた。
歩行時に足を置く角度を変えることが関節に加わる荷重を減らし、関節症の治療に役立つのかどうか、無作為に比較する方法で実施された。



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研究チームは、患者たちがランニングマシンを使用して歩く姿を分析し、ヒザの内側に生じる最大荷重を計算した。
そして、歩くとき足の方向を、内側または外側に5度から10度矯正したとき、どうしたら最も荷重が減るのか調べた。さらに、患者たちを無作為にグループ分けした後、
Aグループはヒザの荷重を減らすことができる足の角度で歩くようトレーニングし、
Bグループはそれまでの姿勢のまま歩かせた。
そして1年後、痛みの点数およびMRI検査で変化を測定した。

 その結果、足の角度を調整したAグループの人たちは痛みの評価(0~10)が1.5点下がったが、歩き方を変えなかったBグループの人たちは約1点だけ下がった。
その差は、一般医薬品の鎮痛剤を服用したのと似たレベルの効果だという。
また、Aグループはヒザに加わる最大荷重が4%減少し、ヒザの内側の部位の軟骨退化スピードが遅くなったことが分かったが、Bグループは荷重がむしろ3%増加した。
 
研究チームは「各患者の歩行パターンに合わせて足の角度を調整することが、長期的に見てヒザ関節症の症状を緩和し、軟骨の損傷を遅らせることができるのを示した初の研究」とした上で「この方法は鎮痛剤に比べ相当なメリットがあるだろう」としている。
以上、

東京都立健康長寿医療センター運動科学研究室長の青柳幸利氏の研究チームは、群馬県内のある地域に暮らす65歳以上の住民5000人を対象に、20年間にわたり身体活動と病気予防の関係を調査した。
研究チームは、住民に対し活動量計を下半身や腰のベルトに装着するようにさせ、ウオーキングデータを得た。住民たちの高血圧や高脂血症など、いわゆる生活習慣病の発症に関する資料を追跡し、ウオーキングデータと比較した。運動の強度は低強度、中強度、高強度に分類し、自分の運動能力の最大値の50%程度の負荷で運動すると、細胞の損傷が少なく、回復能力も向上すると分析した。中強度の運動レベルのウオーキングは大股歩き、会話ができるくらいの速歩き、少し汗をかくくらいの速歩きなどが該当する。
調査の結果、毎日8000歩歩き、そのうち速歩きを20分した場合、生活習慣病の発症は10分の1に減った。これを実践した人10人のう9人が元気だった。
研究チームは、一日8000歩/そのうち20分の速歩きを「歩き方の黄金メソッド」とした。

<歩数と早歩きは健康直結>
一日の歩数が2000歩以下で速歩きをしない場合、後で老衰し、病床に伏せることになる。
一日の歩数が約2000歩ずつ増えると、病気を予防し健康の範囲がだんだん広くなる。
一日4000歩、そのうち速歩きが5分なら、うつ病の予防に効果がある。
一日5000歩で速歩き7.5分なら、後で療養型病院に入るのを防ぐことができる。
一日7000歩、そのうち速歩きが15分なら、大腸がん、乳がんなどのがん予防や動脈硬化、骨粗しょう症の改善効果がある。
一日8000歩歩き、そのうち速歩きを20分なら、生活習慣病の発症は10分の1に減った。これを実践した人10人のう9人が元気だった。
一日1万歩歩き、そのうち速歩きを30分すれば、高血圧・高血糖・高脂血症などが組み合わさったメタボリックシンドロームの予防になる。

こうした割合は、さまざまな健康団体でウオーキングの健康効果の標準指標として使われている。
研究チームによると、ウオーキングにちょうどよい季節は秋で、歩くのによい時間帯は体温が上がっている夕方だという。朝に歩くなら、起床後1時間たってから歩くのがよいとのことだ。寒い1月には歩数がかなり減るので、室内を歩く方法を探すのがよいという。
以上、

 

 

 


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