日本の為替安に日米金融当局が共同して市場介入、米国が日本の為替安に対して救済したかの言動がトランプ氏から出ている。
しかし、現実は、米国の国債残高、と拡大し続ける政府負債、日本の政府負債と継続される大金融緩和策に日米の金融がともに揺れ動いているもの。
日本は消費税減税および370兆円官民投資の財源問題、政府負債の拡大、PBの崩壊の危惧から10年債国債の利回り上昇。
日本の国債利払い費予算は26年度13兆円、政策金利が上昇し、25年度から2.5兆円増加している。
日本は米国債の最大の保有国、
6月末1.11兆ドル、5月末1兆14兆ドル、4月末1.21兆ドル、3月末1.19兆ドル、2月末1.24兆ドル、1月末1.22兆ドルの米国債所有。
超円安を是正させるため財務省や日銀が市場介入、所有している米国債を売却(ドル売り)して円に換金して回収(円買い)、円高にシフトさせる介入を今年だけでも何回も介入している。
高市政権は、インフレ対策は念頭に置いておらず、金利を上昇させない、金利を下げ、大規模金融緩和策を執行したいのだが、安倍政権当時と現在では円の国際信用に雲泥の差が生じ、膨張し続ける政府負債に、財政規律問題が頭をもたげ、安倍政権当時の大規模金融緩和策に倣いたいものの、2023年4月のバフェット効果以来、世界のハゲタカたちも日本の証券・債券・為替市場に巣食っており、環境に大きな制約を受ける事態に至っている。
米国では
米国でトランプ政権が10月からの新会計年度において50%増の国防予算を要請、一方で国債残は40兆ドルに達し、高金利も国債の金利負担だけでも10兆ドルに達し、金融不安の一因となっている。
26年7月末の米政府債務は39兆77百億ドル(25年末38.5兆ドル)、25年のGDP比は123.3%で一見問題なさそうにみえるが、その額の多さとトランプが小さな政府指向で政府機関の大量人減らし、コストカットまで行ったものの、2月のイラン戦争後膨張し続けている点にある。
すでに国防費より国債の利払が大きくなっており、物価上昇を抑え、政策金利を低下させない限り、さらに国債の利払いは増加し続けることになる。
バイデン政権の24年12月の政府債務額は36.2兆ドル、トランプはコストカッターしたものの戦争に明け暮れ、やりたい放題になり、トランプ政権下で3.5兆ドルも増加させている。
財政支出も、新コロナ後の2023・24年のバイデン政権に比し、トランプ政権下で増加している。
2027年も国防費を筆頭に増加が続く見込みで、米国では財政問題が10年債国債の利回りの上昇から見ても急浮上してきている。
トランプ政権は、26年10~9月の会見年度の国防予算は0.9兆ドル、27年期には1.5兆ドルを申請している。
イラン戦争が物価、経済どころか為替市場にも大きく影響。
米国の巨大マーケットではイラン戦争の長期化=物価高、ビッグテックの過度なAIデータセンター投資に対して、景気の現状からして投資に対する回収遅れが危惧され、半導体指数も6月のピークから3割以上下落している。
日本の円がたたき売りされれば、日本は防護のため、米国債を大量に売却して円高にシフトさせる行為を繰り返してきている。
日本が米国債をさらに大量に売却すれば、一時的に買い手が付かず、10年米国債の利回り金利が急上昇、米国債を持つ米国の金融機関の多くが経営危機に陥る可能性があり、金融当局に大打撃を与えることになる。
2023年3月、シリコンバレー銀行の破たんは、こうした国債利回りが急上昇したため、所有している国債の価値が大幅に下がり、含み損計算では経営が急悪化、預金の取り立て騒ぎになり、破綻した経緯があるほど。
2020年の新コロナでは0.66%まで利回りは下がったものの、2022年12月には3.67%まで急上昇、短期間で10債国債利回りが急上昇したことにより、大幅な含み損害が生じ、破綻に至った。利回り上昇は米国の政策金利が22年2月まで0.25%から、インフレ退治に金利を23年2月までに4.47%まで急激に引き上げ、連れて国債利回りも急上昇したもの。
日本の証券市場は世界のハゲタカたちが参戦、韓国株も含め、超高速のエレベーター相場を形成している。米国の証券市場が銃療養エレベーターとすれば、日本の証券市場は今や軽量超拘束エレベーターとなっている。、
仮想通貨の動意
こうした不安定な日米の状況に、証券・債券市場共に糞詰まり状態のなか、再び仮想通貨が動き出した。
代表格のBTCのピークは12.5万ドル、その後、7万ドル台まで下落、そして8.5万ドルまで上昇したものの、仮想通貨下落で痛めつけられた機関投資家は参戦せず、ピーク半減の6万ドル台まで下落し低迷を続けている。
そして、日米の証券・債券・為替市場の先が混迷を深める中、再び、仮想通貨が動き出した。これまでに投資家の入れ替えも進んでおり、ピークを狙う再上昇の可能性も秘めている。トランプ一族は仮想通貨事業を屋行っており、トランプが再び仮想通貨市場に刺激を与え、それをきっかけに高騰する可能性はいくらでも考えられる。トランプの任期はまだ2年以上あり、動かすには絶好の機会かもしれない。
ただ、仮想通貨全体の信用はこれまで下落し続け失墜しており、よほどのインパクトがなければ8.5万ドルの壁を越え上昇することはないとみられる。しかし、突破すれば、証券市場では半導体ブームは終焉し、目玉もなく、機関投資家が再び仮想通貨市場に参戦し、一点突破全面展開に至る可能性もある。
8月25日には午前11時台に81,000ドル台まで上昇したが、その後は押さえられ、8万ドル割れとなっている。BTCほか仮想通貨は25年10月のピークから、負け癖が付いており、まだ最近の安値で購入した弱気派の売りも強く、弱気派の売り一巡と強いインパクがある材料探しが必要だろう。
メモリ期日は不規則。

10年国債利回り・為替・日米基準金利
|
月末/日付 |
10年国債 利回り率 |
対ドル円 |
基準金利 |
|
日本 |
米国 |
日米差 |
日本 |
米国 |
|
23/12. |
0.611 |
3.847 |
3.236 |
141.40 |
-0.10 |
5.50 |
|
24/12. |
1.056 |
4.572 |
3.516 |
157.89 |
0.25 |
4.50 |
|
25/12. |
2.079 |
4.163 |
2.084 |
155.98 |
0.75 |
3.75 |
|
26/1. |
2.245 |
4.241 |
1.996 |
153.80 |
1.00 |
3.75 |
|
26/2. |
2.116 |
3.962 |
1.846 |
156.09 |
1.00 |
3.75 |
|
26/3. |
2.359 |
4.311 |
1.952 |
159.63 |
1.00 |
3.75 |
|
26/4. |
2.517 |
4.390 |
1.873 |
160.14 |
1.00 |
3.75 |
|
26/5. |
2.659 |
4.453 |
1.794 |
159.27 |
1.00 |
3.75 |
|
26/6. |
2.678 |
4.418 |
1.740 |
162.26 |
1.00 |
3.75 |
|
26/7. |
2.796 |
4.745 |
1.949 |
160.21 |
1.00 |
3.75 |
|
26/8/3. |
2.820 |
4.690 |
1.870 |
157.16 |
1.00 |
3.75 |
|
26/8/17. |
2.953 |
4.729 |
1.776 |
159.31 |
1.00 |
3.75 |
|
26/8/25. |
2.893 |
4.641 |
1.748 |
159.21 |
1.00 |
3.75 |