大分県豊後大野市で有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を運営する株式会社ケーシーシー(法人番号:6320002018515)が、2026年10月31日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが分かった。
同社は大分県と熊本県で計10施設を展開してきた介護関連事業者。2017年2月期には年売上高約12億1000万円を計上していたが、利用者数の減少などから事業を縮小し、2026年2月期の売上高は約8億7000万円に減少した。
財務面でも採算悪化が続き、2026年2月期末時点で約9億5000万円の債務超過に陥っていた。同時点の負債は約12億円に上る。ただし、自己破産申請時の負債総額は調査中で、現時点で破産手続き開始決定は確認されていない。
1991年設立、2003年から高齢者住宅事業を拡大
ケーシーシーは1991年6月10日、「有限会社ニコニコパーク」として設立された。1997年11月に有限会社ケーシーシーへ商号変更し、2015年10月に株式会社へ移行した。資本金は1300万円。
会社公式の沿革によると、2003年9月に大分市で高齢者向け賃貸住宅「シルバーマンション虹の郷」を開設。その後、2006年に豊後大野市で「ライフホームやちよ」、2007年には「ライフホームひさと」を開設した。
2012年以降は大分市や熊本県内にも事業を拡大。サービス付き高齢者向け住宅の開設を進め、2014年までに「花しょうぶ」「春うらら」「ふれしあの家」「ゆいの杜」などを展開した。
住宅の賃貸・運営に加え、施設に併設する通所介護や訪問介護などにも取り組み、高齢者の居住と生活支援を組み合わせた事業を手掛けてきた。
2017年2月期には過去最高となる年売上高約12億1000万円を計上。大分県内を中心とする介護施設運営会社として事業規模を拡大していた。
大分県7施設、熊本県3施設を公式サイトに掲載
同社の公式サイトに掲載されている施設は、大分県内7施設、熊本県内3施設の計10施設に上る。
本店のある豊後大野市のほか、大分市、中津市、熊本市、宇土市、菊池郡大津町に拠点を設けていた。
主な施設は以下のとおり。
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施設名 |
所在地 |
施設区分 |
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ライフホームやちよ |
大分県豊後大野市 |
住宅型有料老人ホーム |
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ライフホームひさと |
大分県豊後大野市 |
地域密着型特定施設 |
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シルバーマンション虹の郷 |
大分県大分市 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
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つながりの郷 |
大分県大分市 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
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ゆいの杜 |
大分県大分市 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
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花しょうぶ 北館 |
大分県中津市 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
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花しょうぶ 南館 |
大分県中津市 |
住宅型有料老人ホーム |
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ふるさとの奏 |
熊本県大津町 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
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春うらら |
熊本県熊本市 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
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ふれしあの家 |
熊本県宇土市 |
サービス付き高齢者向け住宅 |
※施設名・所在地・区分は同社公式サイトの掲載情報を基に整理。各施設の2026年10月31日時点の営業状況や、事業停止後の運営主体を示すものではありません。
熊本県内の「ふるさとの奏」「春うらら」「ふれしあの家」については、サービス付き高齢者向け住宅の登録情報でも、ケーシーシーが運営事業者として掲載されている。
ただし、これらは公表・登録時点の情報であり、今回の事業停止に伴う運営主体の変更や、入居者の移行状況などは確認できていない。
利用者減少で事業縮小、年商12.1億円から8.7億円へ
施設網を拡大してきた同社だったが、近年は利用者数の減少などにより業況が悪化。事業規模の縮小を余儀なくされていた。
2017年2月期に約12億1000万円だった年売上高は、2026年2月期には約8億7000万円に減少。ピーク時から約3億4000万円の減収となり、減少率は約28.1%に達した。
利用者数の減少に伴って収益が落ち込む一方、採算面の改善も進まず、財務状況は厳しさを増していた。
2026年2月期末には約9億5000万円の債務超過に陥っており、同期末の負債は約12億円に達していた。
債務超過額は同期の年間売上高を上回る規模で、財務基盤が大きく毀損していたことがうかがえる。
ただし、施設ごとの稼働率や収支、借入金の内訳、過去の設備投資額などは確認できていない。債務超過に至った要因を、利用者の減少だけに限定することはできない。
10月31日に事業停止、自己破産申請の準備へ
同社は事業縮小を進めていたものの、経営状況の改善を見込めず、2026年10月31日付で事業を停止した。
その後、自己破産申請の準備に入ったことが判明した。
2026年2月期末時点の負債は約12億円に上るが、自己破産申請時の負債総額は現在調査中であり、最終的な債権額とは異なる可能性がある。
また、現時点で破産申立日、申立先の裁判所、破産手続き開始決定などは確認できていない。
大分・熊本の入居者への影響、施設運営の継続状況は未確認
今回の経営破綻で今後注目されるのは、同社が展開してきた高齢者向け住宅や介護サービスの取り扱いである。
ケーシーシーの公式情報には、大分県内7施設、熊本県内3施設が掲載されている。これらの施設には、有料老人ホームのほか、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護や通所介護を併設する拠点も含まれている。
ただし、同社が事業を停止したことと、各施設がすべて閉鎖されたことは同義ではない。
11月2日時点で、各施設の営業継続や運営譲渡の有無、入居者の転居・転所、従業員の雇用継続などについて、確認できる公表情報は得られていない。
今後、介護サービスの運営主体や施設利用者への対応が明らかになった場合には、破産手続きの進展とは区別して確認する必要がある。
株式会社ケーシーシーの会社概要
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法人名 |
株式会社ケーシーシー |
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所在地 |
大分県豊後大野市 |
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設立 |
1991年6月10日 |
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旧商号 |
有限会社ニコニコパーク、有限会社ケーシーシー |
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資本金 |
1300万円 |
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法人番号 |
6320002018515 |
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主な事業 |
有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の賃貸・運営、介護サービスなど |
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施設数 |
10施設(公式サイト掲載数) |
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主な展開地域 |
大分県、熊本県 |
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2017年2月期売上高 |
約12億1000万円 |
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2026年2月期売上高 |
約8億7000万円 |
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2026年2月期末債務超過額 |
約9億5000万円 |
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2026年2月期末負債額 |
約12億円 |
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事業停止日 |
2026年10月31日 |
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法的手続き |
自己破産申請準備 |
※2026年2月期末の負債額は、自己破産申請時の確定負債総額を示すものではありません。施設情報は会社公式サイトなどの公表資料に基づくもので、事業停止後の各施設の運営状況は未確認です。