アイコン タマホーム、タマちゃん研究②

信念を貫く

タマホームの当初の大成功は、利益に甘んじなかったことにある。玉木社長は起業する前にアメリカを旅行、住宅価格が安いのに驚く一方、何故日本の住宅価格は高いのかと疑問を持った。

そうしたなか、アキュラホームシステムという低価格で提供できる住宅システムと巡り会い、庶民に低価格=ローコスト住宅を供給するという強い信念を持ち玉木社長は経営に当たった。
玉木社長は、親父の会社から分離独立、福岡県の筑後市の田舎で、ローコスト住宅販売を成功させた。その後店舗展開に着手、佐賀・大宰府・唐津・針尾(佐世保)・熊本北、そして福岡ドーム(ホークスタウン)のモデル住宅設置は、福岡市の工務店が挙って驚いた。同社のモデル住宅は、営業所を兼ねており、その後も加速度的にモデル住宅を展開。新幹線沿いを北上していった。
店舗の増加に対応する社員は、破綻したニッセキハウス工業から工務も含めて大量採用、また積水・ミサワ等大手住宅メーカーからも辞めた営業マンが続々入社、人材には困らなかった。同社の営業スタイルは来客者に対しての営業であり、既存の住宅メーカーのように訪問営業は皆無、積水やミサワの元社員は楽勝とばかり即第一線で大活躍した。
当時フランチャイジーのアキュラホームは、全国の工務店に対して安価に建てられる住宅システムを販売、九州にも多くの提携工務店があった。全国で200社以上加盟していた。しかし、なかなか成果を上げられず提携を解消する工務店も多かった、ところがタマホームは別格、急成長を果たした。平成10年に設立して、デフレ経済下でも躍進を遂げ、平成20年には1700億円の売上高を計上するまでに成長させた。動く広告塔玉木社長の力のなせる技であった。


プレカット木材会社の話
① 運送費込みの安い統一価格で入れる条件で取引要請を受けましたが、熊本市内価格
で天草の現場に入れろといわれても採算が合いませんので、取引を断りました。
② 材木代にしかなりません。プレカット代は取れない安さです。それでも他の工務店
などからの仕事が少なく、タマホームからの仕事は多くあり、ありがたく思わなければならないと思います。
施工協力業者の話
① 工賃設定がとにかく安く儲かりません。しかし同業者は仕事がなく困っているところ
も多くあり、仕事がある分よしと思っています。
② 単価が安いため、一部の大工が以前粗雑な工事をしたことは知っています。今では竣
工チェックも厳しくなっていますし、仕事を外されたら、メシが喰えませんから、協力業者も前もって自主的にチェックしているようです。自分のところもそうですが。

 

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[ 2009年8月 7日 ]
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