増加する自殺者/失業率を県別に何故出さぬ総務省
総務省は、以前は毎月、県別に完全失業率の統計数値を発表していたが、発表するのを嫌がる経済界のため、誤魔化しの報告ばかりになってしまった。
いつのまにか四半期毎の地域別(九州+沖縄)でしか発表されなくなったのである。各県により産業構造も異なり、失業対策の打つ手も異なるものの、これでは対策が後手後手にならざるをえない。なお、全国の完全失業率は5.7%である。
このように経済界と癒着してトボケタ総務省は、失業率を四半期ごとしか発表しなくなった。厚労省の新型インフルエンザの発生状況も全く同じで、県別の発生状況が当初発表されていたが、8月から集団感染数などのデータになり、どこでどれほど被患者数が発生しているのかまったく分からなくしてしまった。 当初神戸・大阪で流行しだし、観光客が激減したことから、誤魔化しの集団感染者数にしてしまったといわれるが、全国巷で発生しており、景気に逆行など関係なく、国民は被患者の実数を求めているのである。1週間毎に、どれほどの感染者が発生して、通院している者、通院しなくなった者などの医療データを都道府県の各地区別に統一したフォームで把握させ、本体のコンピュータにデータを集計させたら、自動的に数値は出てくるはずである。それで済むものをややこしく、感染者の実数も把握できないものとなっている。こうした情報操作は、年金記録のごまかしにも通じるものである。毎月公表しているのは沖縄県だけであるが、各県で実際は把握されている証でもある。でも何故発表しないのだろうか、国による情報操作の恐ろしさを覚えてならない。
自殺者の県別人口比(九州)/09年1~8月間 | |||||
県名 | 自殺者 | 人口 | 年推定自殺者 | 人口比 | 失業率 |
福岡県 | 883 | 5,064,891 | 1,324.5 | 0.0262% | 総務省発表せず |
佐賀県 | 166 | 853,148 | 249.0 | 0.0292% | 総務省発表せず |
長崎県 | 272 | 1,432,598 | 408.0 | 0.0285% | 総務省発表せず |
熊本県 | 314 | 1,816,120 | 471.0 | 0.0259% | 総務省発表せず |
大分県 | 220 | 1,196,936 | 330.0 | 0.0276% | 総務省発表せず |
宮崎県 | 230 | 1,131,937 | 345.0 | 0.0305% | 総務省発表せず |
鹿児島県 | 337 | 1,711,439 | 505.5 | 0.0295% | 総務省発表せず |
沖縄県 | 298 | 1,383,549 | 447.0 | 0.0323% | 6.6% |