アイコン 福岡上川端商店街の火災は人災

機能しなかった火災警報器・スプリンクラー

1日未明、福岡市博多区の上川端商店街(中洲の隣)で起きた火災は約1000平方メートルの建物が消失(8棟10店舗が消失)する大惨事となった。ところが、通常商業施設等に義務付けられている肝心のスプリンクラーが設置されているにもかかわらず機能せず、初期段階の火災防止活動ができなかったことが明らかになっている。初期段階で火災報知器も鳴らず、肝心要のスプリンクラーも自動ではなく手動であったため機能せず、大惨事となっている。

古い商店街のアーケードに住む人は今では少なく、6時という早朝ということもあり発見が遅れ、火災報知器も鳴っていなかったとされている。特にスプリンクラーは、近くに水源がなく(側は那珂川)放水車に繋ぐ構造だったともいわれており、明らかに消防当局と地元商店街の妥協の産物と思われる。工場等では必ず水源確保が義務付けられており、機能は完全自動となっている。こうした機能が一番必要性の高い商店街で、50年以上経った古い木造の建物が立ち並ぶ上川端商店街のようなアーケード街では、水源が特に必要である。
ところが、上川端商店街にはこうした水源施設が設けられておらず、今回の大惨事となったものである。人災である。

福岡上川火災
[ 2010年3月 4日 ]
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