アイコン 北九州銀行 北九州争奪戦⑤/山口銀行・福岡銀行

福岡銀行は、福岡市に本社置いており、製造業者への融資は苦手のようである。地場でも大手の製造業者で利益が出ている企業には派手な融資方法を採ったりしているが、最近の製造業者はそんなに楽な会社は殆どない。特に北九州市は工業の町であり、製造業に精通しなければ銀行業務も限界が生じる。そこで市場シェアーを伸ばしているのが山口銀行であり、最近の製造業者向け貸付残高で明らかになっている。

<山銀、北九州銀行設立のための布石>
山銀(=山口FG)は、製造業者向け貸付残を、07年3月末7955億82百万円、08年3月末8299億37百万円、09年末1兆0297億15百万円と大幅に増加させてきた。当然下関市を始めとする山口県に相当額の貸付対象先があるとも思えず、北九州の製造業者に、特に09年度はターゲットを絞ったものと思われる。当然北九州銀行設立の前哨戦、布石。その結果、山銀は北九州での貸出金シェアーを05/9月の11.7%から09/9月には13.5%まで高めたとしている。
山銀にそうしたことができるのは、もみじ銀行統合後財務内容の健全化もはかられ、次なる目標設定を、自動車産業が集約し続ける北九州に絞ったものと思われる。それまでも北九州とは古くから付き合いがあり、多くの製造業者相手に融資してきており、ノウハウを熟知している点が前期の飛躍にも繋がっている。
 
 
ふくおかFG
山口FG
単位:百万円
09/3
08/3
 比較
09/3
08/3
 比較
国内貸付残
8,244,544
8,067,380
102.2%
5,500,672
5,120,450
107.4%
製造業者向け
692,893
689,033
100.6%
1,029,715
829,937
124.1%
続く
[ 2010年4月 5日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(北九州銀行、)
スポンサードリンク