アイコン 北九州銀行 北九州争奪戦⑥/山口銀行・福岡銀行

ふくおかFG(=福銀)と山口FG(=山銀)の融資手法の違いが下表で明らかになる。福銀の製造業者向け国内全貸出額は8.4%であり、山銀は18.7%と貸出残も1兆円を超え全く異なる。
ところが、建設業者向けでは、山銀のウェイトが高く、融資残では両行ともほぼ同じとなっている。これは山銀にあっては山口県の産業構造を反映したものであり、減らすにも大きく減らせない事情があるものと思われる。 

それに運輸業者向けの融資も高くなっているが、08期と09期の比較では21.0%も増加させており、内容が不明で何ともいえないが、運輸・物流業は大手の寡占化が大きく進んでおり、中小業者向けの融資は健全性第一となる。同期には福銀も融資残を増加させている。
不動産業者向け融資になると立場が一変する。福銀の融資残が1兆円を超え、同行貸出残の13.2%を占める。一方山銀は地域柄、融資先が限られるのか、福銀のほぼ半分の融資残で、ウェイトも10.5%にとどまっている。

業種別貸出
ふくおかFG
山口FG
単位:百万円
09/3
08/3
 
09/3
08/3
 
国内貸付残
8,244,544
8,067,380
102.2%
5,500,672
5,120,450
107.4%
 
 
 
 
 
 
 
製造業
692,893
689,033
100.6%
1,029,715
829,937
124.1%
農業
13,743
12,723
108.0%
5,020
5,319
94.4%
林業
521
449
116.0%
264
285
92.6%
漁業
16,043
20,509
78.2%
1,702
1,711
99.5%
鉱業
11,768
11,174
105.3%
9,211
8,910
103.4%
建設業
296,330
315,678
93.9%
291,411
316,472
92.1%
電気・ガス・熱供給・水道業
83,913
71,956
116.6%
77,585
70,884
109.5%
情報通信業
53,952
57,678
93.5%
30,440
27,295
111.5%
運輸業
311,046
288,925
107.7%
294,685
242,949
121.3%
卸売・小売業
1,034,283
1,058,168
97.7%
781,405
758,168
103.1%
金融・保険業
405,812
493,163
82.3%
325,581
334,759
97.3%
不動産業
1,088,217
1,074,750
101.3%
575,967
565,045
101.9%
各種サービス業
1,064,749
1,120,198
95.1%
706,744
695,991
101.5%
地方公共団体
894,408
665,328
134.4%
440,894
327,068
134.8%
その他
2,276,866
2,187,648
104.1%
930,041
935,651
99.4%

続く
[ 2010年4月 6日 ]
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