アイコン 福岡市長選 いよいよ本番へ③ 投票率次第では植木とみ子女史圧勝か

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木下氏と吉田氏が、各々7月13日と23日に出馬表明し、民主党へ推薦依頼を申し入れしたにもかかわらず、県連は8月9日・15日にも決定させず、すったもんだしている間に、植木とみ子女史が8月10日立候補を表明した。地元修猷館、九大出身、長崎大学助教授、福岡市教育長を歴任した植木とみ子氏(60)が満を持しての表明となった。無所属での立候補。 
自民党・公明党・みんなの党や、支援候補を決めていない市議会の会派にも推薦を求める。植木女史は、記者会見で教育や国際交流の充実などを訴え「福岡から日本を変えるという信念を持ち、『役所』『世界』『既成』を突破したい」と抱負を述べ、具体的には、①市立こども病院について「あらゆる方面から再考」(移転計画を白紙にして再検証する意向を示す)、②市役所組織の簡素化、③国際観光・交流都市の基盤整備、③幼老共生社会の実現などを公約に挙げた。
自民・公明に加え、人気と勢いのある「みんなの党」を味方に付ければ、民主党熱も完全に冷めきった状況の有権者であり、選挙戦が盛り上がれば植木女史の圧勝は疑いようもない。

福岡では女性票が、これまで当選を左右(女性票が拓さんも太田誠一氏も、前山崎市長も落っことした)してきた。今回の一番の争点は「こども病院」であり、植木女史が「こども病院再考」を表明したことで女性票は植木女史に流れ込むことが決定的。また選挙運動方式もI Love福岡のメンバーを中心に、以前の若者の勝手連のような選挙運動を展開する動きをとっている。それに自民・公明の組織票に加え、人気のみんなの党の支援も受ければ、圧勝する可能性大である。

植木女史の「こども病院移設再考」は、当然、自民・公明の福岡市議団が猛反対するだろうが、自民党本部や公明党は、候補者を独自に擁立する力もなく、また福岡市政を民主推薦者で続けさせるわけにもいかず、先手を取った植木女史の自民・公明に対する勝ちとなった。
「こども病院」移設には妙案もある。新こども病院が医療行政にとってそれほど必要であるならば、以前JC-NETで記載したとおり、交通の利便性が高い現行こども病院(医師確保からして、医院・診療所タイプとなろう)の縮小維持(通院・短期入院患者受け入れ)と、長期入院用に新こども病院建設の併設案が浮上してくる(3年間限定で「こども病院専用マイクロバスの無料運行」も良い)。「こども病院」移設反対の女性票も、開発好きな議会も丸く納まるというもの。当然新「こども病院」のデタラメな工事予算(福岡市が依頼したコンサル会社の見積額に、福岡市が約40億円水増した予算)は、見直しすることが前提である。そうすれば施設併設型の実現も現予算内で可能となり、移設推進派の保守陣営も丸く納められる。
厄介なのは吉田支持とも取れる福岡財界。切り崩し策は七社会中枢に陣取る修猷館、九大人脈である。両学閥は選挙では強力な結束力を有している。これまでも選挙マシーンとして実績を上げている。植木女史が両学のOBとして人脈を生かしきれば、両学OBは強力な支援者となり、その後の市政運営も軌道に乗せやすくなる。最近静かになった福岡地所の榎本氏は、旧山崎市長のバックであったが三田会であり、既に吉田市長との関係は修復されているものと思われる。七社会に対しては、表立っては自民党に架け橋になってもらうことである。公明党は元々女性パワーが強く、植木女史の強い味方となる。
植木女史に勝利の女神が微笑むには、投票率にかかっている。選挙戦をどう盛り上げるかだけ。いずれにしろ、選挙のための時間が2ヶ月くらいになってきており、植木女史は、全方位を全速力で走ることになる。

福岡は、もうそろそろ桑原・山崎・吉田と続くアイランドシティ呪縛市政から逸脱して、新たな福岡を目指す時期に来ている。今後の福岡市の発展は、リーダーシップ欠落市政とは決別し、新たなリーダー兼チャレンジャーが求められている。

福岡城の石井氏が、福岡市が生き残り発展していくための色々なヒントを持っておられ、お訊ねになったら如何かなぁ。

 植木とみ子HP 
 
クリック http://tomiko.jp/ 

赤いスーツ姿は・・、オバン臭くなっているのが気になる。12歳若いデザインで。ボランティアのスタイリストはいないのかなぁ? 
 

[ 2010年8月19日 ]
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