アイコン 福岡市長選 いよいよ本番⑪ 続 高島宗一郎氏の記者会見

高島宗一郎氏は記者会見で、今回の選挙で市民は、これまでの政治を繰り返すのか、それとも新しいリーダーを選ぶのかと迫った。

高島氏の記者会見要旨
(1)「福岡を観光ビジネス都市に」
① 小さなコストで大きなインパクトを、ダイナミックに経済成長させていく
福岡に今ある資源を活用するそれは人である。
例えば、地下鉄の天神-博多駅間を無線LANで整備する。
福岡の資源を活用⇒食・歴史・ショッピング・IT 点在するこれらを線で結ぶ
 ②情報インフラ・交通インフラ・港の整備
例えば、水上バスの運行、ベイサイドプレイスを基点に水上バスをキャナルシティ・マリノア・アイランドシティ・能古島・志賀島へ運航させる。観光客や老人も乗るだけでも楽しめる。
(2)「住民サービス」
 ①子宮頸ガンの予防接種を無料で行う。
 ②老人ホームや保育所に入れない人をなくす。 これらは優先財源とする
(3)政治姿勢、尊敬される政治家を目指す
 情報公開、市政をスケルトンにすることで、今後攻めていく市政に対して、必要な情報
公開を徹底的に行い、市民に納得してもらいながら進めていく。 

以上が記者会見の要旨であるが、具体的には、今後公約において煮詰めるとしている。

質問コーナーで、
①こども病院はアイランドシティに移転させる。
  現在のこども病院は狭く、老朽化していると指摘。「物を置く場所もない。今ある危機を一刻も早く解消したい」と述べ、市の不透明な移転先選定を巡って住民訴訟にまで発展していることを踏まえ「二度とこうしたことが起きないような仕組みづくりを進める」、情報公開をさらに推し進めるとしている。
②福岡商工連盟(福岡商工会議所の政治団体)に推薦を求める予定。

<コメント>
水上バス運航と福岡商工連盟への推薦願、
高島氏<福岡商工会議所に一石投じる>
高島氏は、水上バスの基点をベイサイドプレイスにするとしており、ベイサイドプレイスを経営する九電工(子会社経営)にとっては、うれしい限りの記者会見であったと思われる(水上バスのキャナル-ベイサイドプレイス間は九電工のパクリ)。しかし、水上バスを運航させると九電工にラブコールを送りながら、見返りとも取れる、既に吉田市長に対して推薦を決定している福岡商工連盟(福岡商工会議所の政治連盟)に対して、推薦を願い出るという。
 福岡商工連盟が、推薦状を2枚も3枚も出すのかどうか知らないが、高島氏はかなりしたたかにようである。

福岡商工会議所の会頭は、九電工の河部会長である。しかし、九電工の橋田社長は、慶大OB、吉田市長も慶大OB、三田会の結束は非常に強いものがある。そうしたことからも吉田市長推薦を早々に福岡商工連盟は出したものと思われるが・・・。
その九電工の河部会長と橋田社長、どっちが権力を持っているかと邪推すると、九電工プロパーから社長・会長となった河部会長より、九州電力常務から九電工の社長に転出した橋田社長に軍配が上がる。
高島氏の推薦願要請は、福岡商工会議所にとって非常に頭の痛い問題となった。(次回取材して報告)

<九電工、水上バス>・・・2009年11月13日 読売新聞記事
『九電工グループは(09年11月)12日、来春に全面改装オープンを予定している福岡市の商業施設「ベイサイドプレイス博多」と、同じ博多地区の「キャナルシティ博多」周辺を水上バスで結ぶ構想を明らかにした。ベイサイドと都心部との交通の利便性を高める狙いで、九州新幹線が全線開通する2011年春までの実現を目指す。』

・ベイサイドプレイスは、バブル期、ウォーターフロント開発の一環として1991年開業。
第三セクターのサンピア博多が運営していたが2005年9月経営破綻、06年九電工グループが買収。九電工はその後完全リニューアルしたものの、なかなかテナントが決まらず、やっと今年3月に農水産物市場や飲食店などを核に全面開業、盛況である。

高島氏の「多分どこも公認を出さないと思います」について、
自民党の要請により立候補を決めた高島氏、公認と推薦を勘違いしたのか、公認をもらいたいのか、本人は公認や推薦を一杯もらいたいようである。自民党のほか、公明党・市議会保守各派も推薦する予定とされている。

 先日まで、アナウンサーであった高島氏、さすが記者会見では緊張したのか顔が引きつったままであった。

[ 2010年9月 8日 ]
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