アイコン 積水ハウス/いよいよアメリカで大開発始動

積水ハウスとニューランド・リアル・エステート・グループは、米国で共同の不動産開発プロジェクトを実施する。両社はヒューストン西部宅地開発「シンコ・ランチ」プロジェクト拡張で199haの土地取得を取得、米国での居住用不動産開発に進出する。
両社は、米国で居住用・商業用途の複合開発を進めていくことで合意しており、その第一弾。ニューランド社の「シンコ・ランチ(Cinco Ranch)」の拡張プロジェクトとしての開発を予定。当該拡張プロジェクトの中では1200区画以上の新たな住宅用区画の開発が含まれ、先行する「シンコ・ランチ」プロジェクトの南西地区の開発完了に伴って、約3年後までには居住用宅地の販売を開始する予定。

ニューランド社と積水ハウスは、良好なコミュニティが形成され、開発後もそこに何十年と存続するサステナブルな開発を行うことに同意。今後ともニューランド社は地域市場の専門性を生かし、全米において、積水ハウスと共同で良質な不動産開発案件を獲得し、開発を進めていく予定。
「シンコ・ランチ」プロジェクトにおいては、自然との共生や環境に配慮した街区・宅地開発が特徴とされており、積水ハウスが日本の同種の開発で数多く手がけてきた手法を生かしていく。
ヒューストン:人口224万人(08年)、テキサス州最大、全米第4位の都市。都市圏人口では2000年から直近までで27%増の約600万人にも上り、2015年までに660万人に増加することが見込まれている。
石油エネルギー産業、先端メディカル機器産業、ハイテク産業、IT産業を主要産業として高い成長を遂げている。
こうした先進産業の集積と拡大を受け、環境の良い居住地域として人気を博しているヒューストン西部地区の中でも、特に地域市場で高い評価を受けてきた開発プロジェクトが「シンコ・ランチ」。 

■好調な販売実績を持つ「シンコ・ランチ」開発プロジェクト
 ヒューストン中心部から西に50kmほどのところにある「シンコ・ランチ」は、1991年に初めての住宅販売が開始され、その後10年以上にわたり売上区画数ベースで常にヒューストンにおけるトップ5に入っている。ワシントンDCの不動産アドバイザリー会社であるRCLCO社の調査によると、シンコ・ランチは09年全米におけるベストセラー・プロジェクトとして評価されている。今回の199haの土地は、フォア・ベンド郡北西部に位置。既に開発済も含めた「シンコ・ランチ」プロジェクト全体では、開発総面積は3,236ha及び、14,000戸以上の住宅規模となる。

Newland Real Estate Group:カリフォルニア州サンディエゴに本社を置く総合デベロッパー。全米のネットワークと40年以上に渡る経験を活用して、チャレンジングかつ多様な開発、投資、管理、アドバイザリー業務を幅広い不動産カテゴリーで提供。ニューランドの複合開発会社、ニューランド・コミュニティーズ(Newland Communities)は、全米でプレミアムなマスタープラン型居住用・商業・リテール、都市型複合不動産開発プロジェクトを積極的に所有・運営・開発管理している。ニューランド・グループ関係各社は、米国において、開発済・開発中合計で各種不動産開発を140案件展開。
2千万平方フィート以上の商業及びリテール用地、14州において17万5千以上の居住用区画の供給実績を持つ。
ニューランド・コミュニティーズは、米国における非上場デベロッパーとしては最大手の1社。ヒューストンにおいては、進行中の4つのプロジェクト(シンコ・ランチ、サマー・ウッド、イーグル・スプリングス、テルフェア)を通じて、合計で5,200ha以上を開発している。
積水ハウス:2010年7月末には累計引き渡し戸数が2,023,373戸に達している。今プロジェクトは100%子会社、NORTH AMERICA SEKISUI HOUSE,LLC(NASH)を設立して対応する。

サブプライムローン問題で、米国の不動産開発会社は痛手を負っているはずだが、大丈夫であろうか。
 

[ 2010年9月28日 ]
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