アイコン 福岡市長選いよいよ本番⑰ 香椎幼稚園 強制廃園問題はなおざりか

現在の福岡市長選の前哨戦の状況は、候補者が乱立しているものの、候補予定者の力量不足で、盛り上がりも、争点も全く見えてきていない。そうした面では吉田の術中に他の候補予定者が完全に嵌ってしまった状態になっている。
新聞社も今回の福岡市長選ではこれまで追っかけ記事に終始、芸能新聞社と化かしている西部各本社。新聞社はその役割として、市民の政治参加の最大の機会である「選挙」を、市民に対し より意識させる役割を担っていると思うが。新聞各社は、連載できるだけの「福岡市政の問題点や今後の課題」など持ち合わせず、編集連載記事も全く見かけない。

 さて、以前東区にある香椎幼稚園が、福岡県の麻生知事(全国知事会会長)により、強制廃園される運命にあることを連載したが、当問題は、幼稚園の土地を所有する実質福岡県や福岡女子大の問題ではなく、県政・市政の幼児教育問題そのものに刃が突きつけられていると報告してきた。
福岡県・福岡市 しいては日本の明日を担う幼児の教育を、福岡県も福岡市も垣根を越え、真摯に検討すべき問題であるが、現行、「邪魔だからドケ」の福岡県の行政に対し、福岡市は寸分も対応していない。

香椎幼稚園では、父兄や地域住民が廃止に困り、怒り6万人以上の署名を集めているが、福岡市に取材しても「それは福岡県の問題ですから」の一言。
福岡市は、幼稚園行政は、福岡県の管轄であろうが、福岡市民の問題であるという意識すら持ち合わせていない。(大阪の橋下が唱えている大阪府と大阪市のムダと弊害を取り除く大阪都論もそうした面で理解できる)。

福岡市長選候補予定者による公開討論会において、幼児教育に対する討議やマニフェストでも、香椎幼稚園問題は取り上げられることすらない。
そもそも福岡市にある幼稚園の行政が、福岡市にはなく福岡県にあるなど、福岡市民にとって知ったことではない。香椎幼稚園が今のまま廃園させられてよいのか、幼児教育そのものが福岡県・福岡市に問われているものである。

香椎幼稚園問題を、福岡市民の長となる立候補予定者に問いたい。

 

[ 2010年10月20日 ]
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