アイコン 小僧寿し/12月決算と宅配寿し子会社の札幌海鮮丸を同社代表個人へ

小僧寿しは2月14日、連結子会社で宅配寿しを運営する(株)札幌海鮮丸の保有株式の全てを、札幌海鮮丸(札幌市東区伏古8条3丁目6番23号、平成24年12月の売上高は43億37百万円)代表の松原淳二氏に譲渡すると発表した。
譲渡価格は4億5千万円の予定。
札幌海鮮丸は、北海道、東北・千葉を中心に展開しており、作りたてのお寿しを自宅で食べれる宅配寿し業態を営業している。
札幌海鮮丸は、連結子会社でありながら、これまで、地域性や業態の特殊性により十分なシナジー効果を得ることができていない現状があった。

小僧寿しは、今後、持ち帰り寿し業態の出店と直営店の加盟店への転換に注力し、持ち帰り寿しのフランチャイズ事業を主たる業務とする方針を打ち出しており、グループとしてのメリットを双方享受しにくい状態が予想された。
宅配寿し子会社の札幌海鮮丸が、小僧寿しの方針に縛られることなく、独立した企業としてタイムリーな判断ができる体制を構築することが、最善の方策であると判断し、今回の札幌海鮮丸の代表個人への株式譲渡に至った。
出前寿司専門の札幌海鮮丸は、73店舗(2013年1月現在)(直営71店舗、FC店2店舗)、北海道をメインに青森県、山形県、宮城県、福島県、千葉県に進出している。

小僧寿しは、昨年9月、先般経営破綻した宅配寿し業を営む(株)春陽堂及びその子会社(株)茶月の事業のうち、関東所在の持ち帰り寿し直営店60店舗及びフランチャイズ27店舗に関する事業を7億円で譲り受け、新設した子会社の(株)茶月東日本で経営を行っている。今回の譲渡には関係ない。

小僧寿しは、すかいらーくの子会社であったが、昨年2月インボイス創業者の木村氏率いるイコールパートナーズが、すかいらーくの持株を譲り受け、その後、日成ビルド工業㈱、ラックランド㈱、リーテイルブランディング㈱に対して第3者割当増資を行っている。
 同社は、業績回復のため、直営店を社員らに売却して独立させ、FC店管理に専念する計画を実行している。当然、店舗売却による利益も企業収益となり、一時的には業績が改善することになる。このウルトラCしかないのかもしれないが・・・。

何か、同社の解体ショーが始まっているような気もする。いずれ木村氏は持株を売却することは明らかであり、早期に業績を向上させ、売り払う予定なのであろう。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
2009年12月期実績
24,648
228
355
60
2010年12月期実績
22,354
-398
-314
-766
2011年12月期実績
20,447
-140
-91
-907
2012年12月期実績
20,235
-644
-611
-878
前期比
99.0%
 
 
 
2013年12月期予想
17,038
265
236
13
13年期予想/12年期比
84.2%
 
 
 
2012年12月期実績
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
7,416
1,864
1,856
25.0%
 
[ 2013年2月15日 ]
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