アイコン しまむら強し/2月決算 デフレ対応型だが好況にも対応

同社は不況によるデフレ万歳型の店舗であるが、好況でも不況でもファッショナブルな商品を別事業部制の店舗で格安提供し、スキがない経営振りである。

1、      主力のしまむら事業
長期的な課題として力を入れているプライベート・ブランドは、しまむら事業全体の41.8%を占めて消費者の信認を維持している。
特に従来のチラシ、テレビCM、ファッション雑誌などへの取組みに加え、“東京ガールズコレクション”への参加などの露出度を高めた結果、婦人ティーンズ部門の主力ブランド「Sorridere」の当連結会計年度の売上は前年同期比8.4%増となった。
標準面積が確保できない500㎡級の都市型店舗については、取り扱う商品構成と演出、陳列器具の変更等を行い小面積での効率を高めた。東京都内の500㎡級5店舗の平均の売上高昨年対比は34.3%の増加となり、全既存店舗の同昨年対比の1.2%を大幅に上回ることが出来た。
当連結会計年度も積極的に店舗の新設に努め、39店舗を新たに開設した。このうち東京・神奈川・大阪・愛知・福岡などの都市部への出店は29店舗で、特に千葉県の津田沼パルコや福岡県のノース天神などのファッションビルにも出店し、新たな陳列・演出や新什器などにより店舗のイメージを一段と高めることが出来た。
さらに、既存7店舗の建替えと15店舗の大規模な改装及び2店舗の閉店を行った結果、しまむら事業での店舗数は1,274店舗となり、売上高は前年同期比4.6%増の3,997億75百万円となった。
2、アベイル事業
若者向けの感度の高いファッションを扱うアベイル事業はトレンドに沿った着易さと機能性、及び美しさを兼ね備えた商品開発を進め、また、広告宣伝ではしまむら事業と同様“東京ガールズコレクション”への参加で認知度の向上と客層の拡大に努めた。当連結会計年度は12店舗の開設と1店舗の閉店を行った結果、店舗数は271店舗となり、売上高は前年同期比5.9%増の537億30百万円となった。
3、バースデイ事業
ベビー・子供用品を扱うバースデイ事業は、引続き商品のブランド化とオリジナル化を推進するとともに、ジュニアサイズの取扱いを開始して新規顧客の獲得を図った。また、広告宣伝では従来の広告宣伝に加えYouTubeで動画を配信し集客力の向上に努めた。当連結会計年度は13店舗の開設と1店舗の閉店を実施した結果、店舗数は139店舗となり、売上高は前年同期比15.5%増の235億82百万円となった。
4、シャンブル事業
女性のファッション雑貨を扱うシャンブル事業は、婦人アウターをより細かいエイジで部門分けするように組織を変更した。また、広告宣伝はモバイルの活用を強化し集客力の向上に努めた。当連結会計年度は5店舗を開設した結果、店舗数は75店舗となり、売上高は前年同期比4.5%増の96億55百万円となった。
5、ディバロ事業
10~20代の女性を主たる顧客層としたカジュアルシューズを扱う専門店のディバロ事業は、メンズやシューズケア関連商品の品揃えを拡大し集客力の向上に努めた。当連結会計年度は1店舗を開設し、店舗数は14店舗となり、売上高は前年同期比18.2%増の6億7百万円となった。
 
以上の結果、当連結会計年度の日本国内の業績は、売上高4,873億51百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益455億17百万円(同3.8%増)、経常利益475億88百万円(同5.4%増)、当期純利益は274億54百万円(同9.8%
増)となった。
 
6、海外事業
台湾で事業展開する「思夢樂」は、当連結会計年度は2店舗の開設と2店舗の閉店を実施した結果、店舗数は前年と変わらず35店舗で、売上高は前年同期比1.9%減(NT$ベース)の11億79百万 NT$(37億39百万円)となった。
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
2010年2月期実績
430,612
36,957
38,148
21,734
2011月2月期実績
441,052
39,848
41,048
23,507
2012年2月期実績
466,405
43,954
45,263
25,213
2013年2月期実績
491,091
45,555
47,620
27,523
前期比
105.3%
103.6%
105.2%
109.2%
2014年2月期予想
520,000
51,000
52,500
31,300
14年2月期予想/当2月期比
105.9%
112.0%
110.2%
113.7%
今回予想/前期実績比
111.3%
114.3%
116.0%
117.1%
 
[ 2013年4月 1日 ]
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