日本電産/3月決算 さすがの電産も大変だった1年
世界首位のHDD用など精密小型モーターが主力の同社は、世界的な不況で納品先であるPC業界が売れず困惑、それでも同社は売上高そのものを増加させている。PCの生産基地である中国・台湾もW8が売れず不振に喘いでいる。
同社は当期について、連結売上高は、前期比3.9%増収の7092億70百万円となったが、収益構造改革の実施もあり、営業利益は前期比▲75.9%減益の176億27百万円となった。営業利益率は2.5%。なお、当期の平均為替レートは対ドルで円安(1ドル当たり83.10円で前期比4.02円(約5%)の円安)となったが、対ユーロでは円高(1ユーロ当たり107.14円で前期比1.84円(約2%)の円高)が進んだ。前期比の為替の影響は売上高では、約214億円の増収、営業利益では約25億円の増益要因となった。継続事業税引前当期純利益は、為替差損(主として外貨建資産等の評価替損失)が▲約30億円(前期は▲約18億円の損失)発生し、前期比▲81.1%減益の134億27百万円となった。当社株主に帰属する当期純利益は前期比▲80.4%減益の79億98百万円となったとしている。
さすがの電産も不況には勝てなかったようだ。しかし、今期は前期構造改革も断行しており業績は大幅に回復するとしている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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10年3月期
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587,459
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78,342
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75,002
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51,961
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11年3月期
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688,530
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90,527
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79,525
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52,333
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12年3月期
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682,320
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73,070
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70,856
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40,731
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13年3月期
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709,270
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17,627
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13,427
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7,998
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前期/当期
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103.9%
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24.1%
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18.9%
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19.6%
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14年3月期連結予想
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800,000
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70,000
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68,000
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50,000
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14/3期予想/13/3期比
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112.8%
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397.1%
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506.4%
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625.2%
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[ 2013年4月23日 ]
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